毒舌なきりやさん、「まあね〜!」が口癖の田辺さんに、鋭いつっこみを入れるあんりさん。そして「ぼる塾のブレーン」とされる、育休中の酒寄さんの4人組。和やかな掛け合いのほっこりとした雰囲気が魅力で、テレビで見ない日はないほど注目されています。
今回はきりやさん、田辺さん、あんりさんに、芸人を目指したきっかけや、ユニット結成秘話などを伺いました。ぼる塾が醸し出す、「癒し」の秘密に迫ります。
卒業文集で「◯◯が似合うNo.1」に選ばれたときは衝撃だったわ(田辺)
あんりさん(以下あんり、敬称略):私はわりと社交的だったかな。最初は様子をうかがうけれど、気づいたら誰とでも仲良くなれるタイプ。はるちゃんとは小学校から一緒なんですけど、ずっと寝てたよね(笑)。
きりやはるかさん(以下はるか、敬称略):うん。授業中も放課後も寝てた。
あんり:はるちゃんが実家にいるときに、私だけが買い物に出かけたことがあって。帰ってきたら、はるちゃんがうちのおじいちゃん、おばあちゃんと川の字になって寝てました(笑)。
はるか:あんりとは、小学生の頃から仲良くて。他の友達もまざって、4人でユニットを組んだりしていたよね。
あんり:そうそう! KAT-TUNさんに憧れて、頭文字でユニット名を作ったりして。そのうち、2つに分かれて「しらたまーず」と「ところてんず」というコンビになったりした(笑)。そのときは、はるちゃんとは別々のコンビだったよね。
田辺智加さん(以下田辺、敬称略):なんだか楽しそうでうらやましい。私はとにかく内気な女の子だった。
卒業文集に「◯◯な人No.1」ってあったじゃない? 普通は足が速いとか頭がいいとかなのに、私は「紺が似合う人No.1」だったんだよ……。
あんり:なかなかないランキングですね(笑)。
田辺:子どもの頃のいい思い出と言えば、友達のお母さんとお抹茶を立てていたことかな。
きりや:ええっ!? 大人~!
田辺:小学2年生のときには、もう抹茶の味を覚えていたのよ。
あんり:さっすが田辺さん。
田辺:まあね〜。
あんりに芸人になることを断られたのに、吉本の養成所に入るお金を貯めてました(はるか)
田辺:私はお笑いに全然興味がなくて、お笑い番組もまったく見てきませんでした。27歳のときに前職をやめて、2年ぐらいギャルになって遊んでいて。お金も尽きてきた頃に、たまたま神社で島田秀平さんのロケに遭遇して、手相をみてもらえることになったんです。
はるか:すごいタイミング!
田辺:そこで島田さんに「君は人気者になれるよ」って言われて。そのとき私は、お笑いのこと何も知らないのに「人気者といえばお笑い芸人だろう」って勝手に思っちゃったんです。それで養成所に入ることにしたんです。
あんり:占いで人生決めるってすごい。しかも、まったく違う世界に飛び込むなんて考えられないよ。
田辺:2年間働いてなくて、夢も目標もない状態だったから、何でもいいからやってみようって思えたのかもしれないね。
あんり:私ははるちゃんに芸人になろうと誘われたことがきっかけです。でも実は、中学生のときに一度断っていて。もともとの性格が引っ込み思案なところもあって、芸人としてやっていける気がしなかった。
それからしばらく経って、高校3年生のときにはるちゃんに再会したら、お笑いの養成所に行くお金を貯めていて。「あれ、断ったんだけどな?」って(笑)。
はるか:中学生のときは、あんりが「お笑いを一緒にやるとしたら、はるちゃんかな」って言ってくれたことだけ覚えていて、芸人を目指してくれているのだと勘違いしてました(笑)。
あんり:驚いたけど、もうお金を貯めてしまっていたので「じゃあ、やるか」と。私もそこからバイトしまくって、はるちゃんが定時制の高校を卒業するのと同時に、NSCに入りました。