初心者向けフェレットの飼い方ガイド! 実は「頭が良い」肉食動物

動物学者・今泉忠明先生に聞く「はじめてのペット」第4回

動物学者:今泉 忠明

おうち時間が増えた昨今、動物を家族に迎えたい人も増えています。

しかし、動物を迎える前には、動物の特徴や必要なものを、事前にきちんとおさえておくことが重要です。そこで「ざんねんないきもの」シリーズの監修もされておられる動物学者の今泉忠明先生に、生きものの特徴や習性を教えてもらいました。

今回はフェレット! お掃除やえさなど、注意するポイントをお届けします。

フェレット(マーシャルフェレット)ってどんな生きもの?

写真/iStock
・いたちの仲間

・肉食動物

・活発で、いたずら好き

・とても賢い


体長:30cmくらい
体重:1~2キログラム

頭がいいから 言葉の意味を理解できる!?

好奇心旺盛で自由奔放な性格なので、基本的には犬のような従順さはありませんが、「おやつ」「トイレ」「ダメ!」などは理解できることが多いようです。

ただし、覚えるまでには時間がかかります。無理強いしたり、𠮟ったりせずに気長に覚えさせてみましょう。

個体によっては、芸を覚えることもあるようです。

お迎えする前に準備するもの

写真/iStock イラスト/下間文恵
直接日光が当たらない場所で、夏は熱中症に注意しよう!

・ケージ
:狭い隙間でも通り抜けるので、網目が細かい専用のケージにしましょう。

・水入れ:こぼれないようにボトルタイプを取り付けて、いつでも綺麗な水を飲めるようにしておきましょう。

・ハンモック:寝る場所。一日のほとんどを、寝て過ごします。

・えさ入れ:ひっくり返さないように、ケージに取り付けられるタイプがおすすめ。

・おもちゃ:遊ぶことが大好きだから、ボールやトンネルを入れてあげると喜びます。

トイレ:高さがある専用のトイレを、ケージの上に置いてね。間違って飲み込まないように、大きめのつぶの砂を敷きましょう。

さっそくお世話してみよう

注意すること

・布団やカーペットの下に潜り込むこともあるから、部屋で放すときは、踏まないように注意しよう。

・物をかじる性質があるので、おもちゃを選ぶときは、かじっても良い素材か慎重に選びましょう。

・暑さに弱いので、夏は特に注意が必要です。

・ストレスが溜まると嚙み癖が強くなることも。たくさん遊んであげましょう。
子どもと一緒に、楽しく育てられる生き物は、他にもいっぱい!

ぜひ、調べてみてください。
監修/今泉忠明 イラスト/下間文恵 構成/富岡ゆかこ

※このページのフェレットは全て、「マーシャルフェレット」を示します。
いまいずみ ただあき

今泉 忠明

Imaizumi Tadaaki
動物学者 日本動物科学研究所 所長

1944年生まれ。ほ乳動物学者。東京水産大学卒業後、国立科学博物館でほ乳類の分類を学ぶ。現在、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ、著書、監修書多数。『MOVEまぼろしの生きもの』『MOVEはじめてのずかん みぢかないきもの』『MOVE危険生物 超クイズ図鑑』監修など。

1944年生まれ。ほ乳動物学者。東京水産大学卒業後、国立科学博物館でほ乳類の分類を学ぶ。現在、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ、著書、監修書多数。『MOVEまぼろしの生きもの』『MOVEはじめてのずかん みぢかないきもの』『MOVE危険生物 超クイズ図鑑』監修など。