
トットちゃんの「点字つきさわる絵本」制作レポート その2
『点字つきさわる絵本 映画 窓ぎわのトットちゃん ストーリーブック』制作秘話を担当編集がレポート! (3/3) 1ページ目に戻る
2025.12.19
©黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」制作委員会
触図の制作を担当する田中産業の杉森信彦さんが丁寧に説明してくださいました。
「さわって平面で認識する情報なので、奥行きを表現できません。机を斜めから見たところは、わかりにくいので触図では正面からの絵にします」
「また、ふたつのものが重なっているのも、わかってもらうのが難しいです」
手で何かを持っている場合、ふたつのものは離して描きます。たとえば傘をさしているトットちゃんは、傘とトットちゃんの手を少し離して描くのです。
そのデータと触図のデータが、ちゃんとページに入ることを確認すると、いよいよ簡易点字、簡易触図(「ピアフ」と言います)ができてきます。
(担当編集/山田智幸野)
文字の量の壁と、触図で表現するむずかしさをようやく克服! 次回はいよいよ、点字読者に協力していただきながら完成を目指します。
【『点字つきさわる絵本 映画窓ぎわのトットちゃん ストーリーブック』制作秘話は全3回。第2回となる今回は、「文字数と絵」についてのお話。第1回は絵本づくりのスタートについてのお話、最後の第3回では「点字読者のアドバイスを経て完成まで」についてです】











































































