赤の他人だったら、どんなによかったか。

著:吉野 万理子  

発売日 2015/06/30
価格 定価:1,540円(本体1,400円)
ISBN-13 9784062195317
判型 四六
ページ数 242ページ

●朝日中高生新聞の大人気連載が待望の出版化!●「うつのみやこども賞」受賞作家の最新作●犯罪者と血がつながっていたら、どうしますか?隣町で、連続殺人事件が発生!中学2年生の風雅は、自分はその容疑者と親戚だと親から聞かされて、ひどく動揺する……。ある日、容疑者の娘が同じクラスに転校してくる。


■朝日中高生新聞の大人気連載が待望の出版化!
「うつのみやこども賞」受賞作家の最新作!

■親戚が通り魔だったら、どうしますか?

■あらすじ
ある日、隣町で危険ドラッグを吸った犯人による通り魔事件が発生!教室はその話題でもちきりに。中学2年生の風雅は、容疑者が親戚だと知って、大ショック……。クラスメイトに知られたくないと思う。なのに、新学期になったら犯人の娘・聡子が、同じクラスに転校してきてしまった!
いじめられている彼女に、してあげられることは――!?
「他人とは何か」「血のつながりとは何なのか」……
前編で風雅、後編で聡子と対照的な2人の視点から描く物語。

「いじめ」について、こういう考え方を持てば、
一歩踏み出せるんじゃないかと思って書きました(吉野万理子)

■本文より

最近、オレは思うんだ。
誰も彼も、実はつながってて、
極端な話、オレとこの国の首相も千年さかのぼれば、
遠い親戚なんじゃねーか、って。
赤の他人なんていない、つーか。──風雅

ひとことでも言葉を交わしたら、
「赤の他人」は「知り合い」に
変わるの。──聡子


■著者プロフィール
吉野万理子 よしの・まりこ
1970年生まれ。神奈川県出身。作家、脚本家。
2005年、『秋の大三角』(新潮社)で第一回新潮エンターテインメント新人賞を受賞。
その他の作品は、『Route134』(講談社)、『想い出あずかります』(新潮社)、
『海岸通りポストカードカフェ』(双葉社)など多数。
児童書の作品に、『チームふたり』(学研)などの「チーム」シリーズや
『100%ガールズ』(講談社)シリーズ、『時速47メートルの疾走』(講談社)などがある。

もくじ 赤の他人?<風雅> 赤の他人!<聡子>

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角野 栄子
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1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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