ぼくのジユウな字

作:春間 美幸   絵:黒須 高嶺  

発売日 2018/09/27
価格 定価:1,430円(本体1,300円)
ISBN-13 9784065129548
判型 A5
ページ数 98ページ

【対象:小学中級以上】学校から帰ると、お母さんはカンカン。国語の漢字テストが10点だったばかりか、「鷹野龍彦(タカノ・タツヒコ)」って名前を書くのが面倒だから、名前の欄に「タコ」って書いたんだ。お母さんに無理やり行かされた書道教室で会ったのは大きな筆を背負ったおばあさん。いいかげんに字を書くぼくに腹を立てた道子先生は、ぼくにまじないをかけたんだ。その日から、ぼくが書く字が勝手に暴走しはじめて……。


【対象:小学中級以上】「お母さんはタコの息子を持ったおぼえはないわよ」。学校から帰ると、お母さんの頭から今にもツノがはえそう。それもそのはず。国語の漢字テストで、たったの10点だったばかりか、「鷹野龍彦(タカノ・タツヒコ)」っていう名前を書くのが面倒だから、名前の欄に「タコ」って書いたんだ。お母さんに無理やり行かされることになった書道教室には「書道子書道教室」って看板が下がっている。ショドウコショドウキョウシツ? 部屋の中にいたのは大きな筆を背負ったおばあさんだった。道子先生も、いいかげんに字を書くぼくに腹を立てたみたい。とりゃあー!という気合いとともに、ぼくの右手に「字由」って書いたんだ。その日から、あれあれ、ぼくが書いた字が、なぜだか暴走しはじめて……。

第一章 ショドウコショドウキョウシツへ 第二章 まじないの効果 第三章 苦戦する日々 第四章 再びショドウコショドウキョウシツへ

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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