梶裕貴が『NO.6』の「タブーと思っていたこと」をあさのあつこに質問! 梶が声優人生のターニングポイントが『NO.6』だったと語る理由

作家・あさのあつこ×声優・梶裕貴 『NO.6[ナンバーシックス]再会#1』刊行記念スペシャル対談 後編

ライター:山口 真央

梶「『NO.6』は声優人生のターニングポイントになった作品です」

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あさの:ネズミを演じた細谷佳正さんも同じように、作品と一体化して、『NO.6』が立ち現れるんです。

だから紫苑とネズミのセリフを書いているときも「あのふたりの声で言われたら、やばいかも」なんて、ふと考えたりすることもあるんです(笑)。

:原作者の先生にそう言っていただけるなんて。声優として、これほど誉れ高いことはありません。

僕にとっても、紫苑は特別な存在です。『NO.6』の総監督さん、音響監督さんは、その後に僕がメインキャラクターを務めさせていただくアニメ作品でもご縁のある方々で。決して誇張表現でなく、『NO.6』から主演をつとめさせていただく経験も増えていきました。

あさの:本当にたくさんのアニメで、梶さんのお名前を拝見しますもんね。

:その後にさまざまな作品でご縁のある細谷さんとも、はじめてガッツリ共演できた作品ですしね。『NO.6』は、まさに僕の声優人生のターニングポイントになった作品といえます。

あさの:そういえば、『NO.6[ナンバーシックス]再会』シリーズを描いていて不思議なのは、前シリーズとは違う紫苑の声が聞こえてくるんです。梶さんの声だけれど、2年歳をとったトーンと言いますか。

:そうなんですね! 19歳になった紫苑も、ぜひ演じてみたいです。今の僕だからこそ、表現できることが間違いなくあると思うので。とにかく……今日の先生のお言葉を聞いて、どこか自分も作品の一部になれたような気がして、いまとても幸せな気持ちです。

梶裕貴があさのあつこに14年間、聞けなかったこと

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