「二人でいるのにワンオペ」になるのはなぜ?
ワンオペ育児には、「パパかママ、どちらかしかいないワンオペ」だけではなく、パパとママが二人その場にいるのにどちらかに負担が偏って、ワンオペになっているケースもあります。
片方が家事育児でバタバタしているときに、もう一人はのんびりスマホ。二人で分担できているけれど、どちらかが毎回頼み、どちらかが「手伝う」という役割が決まってしまっているケースも。
そこからパートナーとの関係がギスギスしてしまう、そんな状態をハラユキさんは「心のワンオペ」として、解決法を探しました。
「心のワンオペでは、パートナーとのコミュニケーションをよくする体験談が参考になりました。なかでも参考になったのが、まず最初に、二人で問題を『共有する空気』を作る方法です」
それはまず雑談から会話を始めて、空気が和んだところで、話したいテーマの『大きな話』から切り出す、というもの。
育児の場合は「子どもにこんなふうに育ってほしい」と、大きなビジョンや「親としての願い」を言葉にすることから始められます。
「たとえば山で遭難しそうなときに考えたほうがいいのは、『どうやって生き残るか』。そこで『君の荷物の詰め方は』『あなたがあれを忘れたから』と細かいことを言い合っても、仲間割れをするだけで、問題解決にならないですよね」
「家庭でも同じように細かい指摘の応酬で、いつまで経っても問題解決できない、というパターンがあります」
私もやってきましたが……と苦笑するハラユキさん、「会話も急がば回れ」のヒントは、ご自身にも大いに役に立ったそうです。


































