プール授業の実施回数に物足りなさ 親の2人に1人が「授業回数は少ない」と回答
「お子さんの学校では、現在『学校水泳(プール授業)』は実施されていますか?」と聞いたところ、最も多かった回答は「毎年実施されているが、回数は少ない」で50.0%でした。「ほとんど実施されていない」「実施されていない」を合わせると、学校水泳が十分に行われていないと感じている保護者は半数以上にのぼります。
続いて、「毎年実施されているが、回数は少ない」「ほとんど実施されていない」「実施されていない」と回答した保護者を対象に、水泳の授業が十分に行われていない理由として学校からどのような説明を受けているか質問しました。
最も多かった理由は「猛暑・熱中症リスクへの配慮」。次いで「天候不順(雨・気温など)の影響」「理由はよくわからない」「授業時間数の確保が難しい」が続きました。
保護者からは、次のような声が寄せられています。
・最近は熱中症警戒アラートが発令されるとすぐに授業が中止になってしまうため、夏の間に2~3回しか水泳の授業がないのが、子どもを見ていてとても悲しいです。
・水泳授業の現状を見ると、私たちの子ども時代からずいぶん変わったなぁとジェネレーションギャップを感じます。昔は寒くてプールに入れないと残念に思ったものですが、今は逆に暑すぎて入れない日のほうが圧倒的に多いです。過酷な環境のなか、熱中症対策に気を配りながら指導してくださる先生方は本当に大変だなと思っています。
「暑いからプールに入る」はずが、実態は「暑すぎてプールに入れない」。近年の猛暑によって、水泳授業を取り巻く環境は大きく変わりつつあるようです。
また、「理由はよくわからない」という回答も一定数見られました。授業が減っている背景や判断基準が十分に共有されていなければ、保護者の不安につながる可能性もあります。
水泳の授業回数が減るなか、子どもたちの泳力はどうなっている?
授業回数が限られるなか、子どもたちは実際にどの程度泳げるようになっているのでしょうか。水泳の授業を受けたことがあるお子さんを持つ保護者に「学校水泳で、お子さんはどの程度泳げていますか」と聞いたところ、学校水泳のみで「少し泳げるようになった」が15.6%、「ある程度泳げるようになった」と答えたのは7.3%にとどまりました。
「ほとんど泳げるようになっていない」「あまり変化はない」を合わせると28.1%。プールの授業だけで十分な泳力を身につけることの難しさがうかがえます。
一方で、最も多かったのは「学校外(スイミングなど)で泳げるようになったため、学校水泳の影響はわからない(47.9%)」という回答でした。泳力の習得において、学校外の学びが大きな役割を果たしている実態も見えてきました。
保護者が心配しているのは「泳力」よりも水難事故
毎年夏になると水難事故のニュースが相次ぎ、近年は豪雨や水害への不安も高まっています。こども家庭庁によると、14歳以下の子どもの溺死・溺水事故は、不慮の事故による死亡原因の中でも上位を占めています。なかでも10~14歳では他の年齢に比べて事故が最も多いことがわかっています。
「お子さんが泳げないことで不安に感じることは何ですか?」という質問に対し、最も多かったのは「水難事故への不安」。次いで「災害時(水害など)」と続き、上位2項目が「命に関わるリスク」で占められました。「体育の授業への苦手意識」「周囲との差・劣等感」はその後に続きます。
保護者がプールの授業に期待しているのは、泳ぎの上達だけではなく、いざというときに自分の身を守る力なのではないでしょうか。
































