「学校水泳は限界?」猛暑で激減するプール授業 泳げない不安と保護者が求める「命を守る力」

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コクリコラボ

保護者が学校に求めることと、実際の授業内容にはギャップも

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保護者に「学校水泳では、どこまで教えてもらえると安心ですか?」と聞いたところ、「25m程度は泳げるようになってほしい」という声が最多で、次いで「水難事故時の対処法まで学んでほしい」が続きます。

基本的な泳力に加え、「いざというときに身を守るための知識や取るべき行動」を学校に求めている保護者が多いことがうかがえます。こうした結果は、前項で見た「水難事故への不安」への回答数の多さとも重なります。

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一方で、実際の授業内容を聞くと、上位に並んだのは「水に慣れる」「顔つけ・もぐる」「浮く」「バタ足」といった基礎的な内容でした。保護者が求める「25mを泳ぐ」や「水難事故時の対処法」は、実際の授業内容では目立ちにくい結果となっています。

実際のプールの授業は、水への恐怖心をなくしたり、基本的な動きを身につけたりする学習が中心となっている様子。保護者が期待する授業内容との間には差があるのかもしれません。

猛暑でプールに入れない時代 保護者は民間委託にも前向き

猛暑による中止、設備の老朽化、教員不足。さまざまな課題が重なるなか、学校の屋外プールを使った水泳授業に限界を感じている保護者は少なくないようです。

・教職員による維持・管理の負担や、昨今の熱中症対策で中止が頻発している現状を考えると、屋外プールを使った水泳授業はそろそろ限界で、見直す時期に来ているのではないでしょうか。今後は近隣のスイミングスクールなどに民間委託し、水泳授業を天候に左右されず安定的に実施できるようにしてほしいと考えます。

このように、民間スイミングスクールなどへの委託を求める声も寄せられました。すでに民間委託を経験している保護者からは、具体的なメリットも挙げられています。

・わが子が通う小学校では、水泳の授業に近隣のスイミングスクールのプールを利用しています。室内プールのため夏以外の季節でも実施できますし、施設も清潔なので、親としてはとてもよい取り組みだなと感じています。

・数年前から学校のプールが廃止され、民間スポーツクラブへバス移動しての水泳授業になりました。先生も同行しますが、指導は主にクラブのコーチが担当しています。移動の手間やコストはかかるものの、屋内プールのため天候に左右されず、きれいな設備や適温のプールに子どもたちも喜んでいます。コーチの増員で、細かい泳力別の班分けができるようになった点もよかったです。

天候に左右されず実施できる、専門コーチによる指導、衛生面の安心感。民間委託を経験した保護者の評価は総じて高く、「有料でもいいから民間の屋内施設に依頼してほしい」という声もあり、学校水泳のあり方を考えるうえで、民間委託は選択肢の一つになりつつあるようです。

・私の住む福岡市では、水泳の授業が民間委託されています。猛暑の時期でも快適な室内プールで授業を受けられる点はとてもいいと感じています。その一方で、授業数が1学年につき年4回のみと少なめです。欲を言えば、もう少し回数を増やして水泳の授業を実施してほしいというのが本音です。

授業回数の少なさは、委託後も続く課題です。民間委託のメリットを高く評価する一方で、依然として「授業回数」に課題を感じる保護者もいるようです。

変わる「プールの授業」 問われるこれからの役割

写真:KeyRabbits/イメージマート

今回のアンケートでは、多くの保護者がプールの授業に「泳力の向上」だけでなく、「水難事故から身を守る力」を期待していることがわかりました。

しかし現場では、授業時間そのものが限られているうえ、その中身も基礎的な内容にとどまりがちで、保護者が求める水準にまでは届いていないという実態があるようです。泳力の習得をスイミングスクールなどの学校外に頼る家庭が多い現状や、授業の民間委託に期待を寄せる声が高まっていることも見えてきました。

猛暑などの影響でプールに入れない日が増え、プールの授業を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。限られた時間のなかで何を優先して教えるべきか、その役割が改めて問われつつあるのかもしれません。

皆さんがお住まいの地域では、プールの授業はどのような形で行われていますか?

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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