
タブレット純 壮絶イジメ「ズボンを脱がされ常に標的」 子ども時代を救った特技のモノマネ
シリーズ「不登校のキミとその親へ」#9‐2 歌手・お笑いタレント タブレット純さん~イジメとモノマネ~
2025.07.27
歌手・お笑いタレント:タブレット純
笑われることでイジメを乗り切ることができた
今思えばなんですけど、ぼくが激しいイジメを受けていた時期をどうにか乗り切れたのは、笑われることが救いになっていたかもしれません。昭和歌謡という趣味の世界があったことも大きな救いになりましたけど、「笑い」も自分を支えてくれました。
通っていた中学は、けっこう荒れ方がひどいというか、ほぼ全員が不良になるんです。刺青入れてる同級生がいたり先輩はみんな暴走族だったりみたいなところでした。1学年下にはイジメで自殺した子もいて、ワイドショーにも取り上げられてましたね。
そんな中でイジメのターゲットにされました。小学校時代は仲が良かった友だちも、中学になったらいつの間にかイジメる側のグループにいるんです。それはけっこうつらかったかな。あっちはあっちで、自分を守るためだったのかもしれませんけど。
陰でイヤなことをされるというより、クラスのみんなの前でいきなりズボンを脱がされるとか、バスの中でイタズラされるとか、ドッキリ的な標的にされることが多かったですね。
屈辱的な状況ではあるんですけど、笑われることで救われていたところもあります。むしろ、どうリアクションすればもっと笑ってもらえるか考えていたりもしました。
我ながらどうかしてますよね。ギリギリのところで自分を守っていたのかもしれない。たぶん本能的に、半端に反抗したらもっとイジメられるだろうと感じていたんでしょうね。にらんだりしたところで、火に油を注ぐだけだろうなって。
実際、ほかのクラスでイジメられていた人は、しばしばそういう反抗的な態度を取って、余計にイジメがエスカレートしていました。どっちが正しいとか間違ってるとか、そういう話じゃないですけど。
