
【中学受験】「最後まで伸びる子ども」の親がしている「伴走」 成績より大切なこととは?
新刊『中学受験伴走力』に学ぶ! 「特別な指導」より大切な家での関係 (2/3) 1ページ目に戻る
2026.09.25
教育ジャーナリスト:佐野 倫子
「最後まで伸びる子」は親子関係が安定している
家庭での言葉や姿勢が子どもに与える影響は絶大です。実際、塾の先生方も「最後まで伸びる子は、親子関係が安定していることが多い」と言われます。特別なサポートをするより、日々の声かけを欠かさず、生活をきちんと整えることが重要なのです。
つまり、子どもが家でほっとできれば、それで親の役割の半分はもうすでに達成したも同然。それくらいの心持ちで、伴走できるように心がけましょう。
(『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』より一部抜粋)
この言葉、とても心強いですよね。親が教科の内容を上手に教えられなくても、完璧な学習計画を作れなくてもいい。家に帰った子どもがほっとできることは、それ自体が立派な伴走なのです。
中学受験は、小学生の子どもにとって数年単位の長いプロジェクト。模試で悪い点を取り、クラスが下がって落ち込む日もあります。そんなとき家まで緊張する場所になったら、子どもはどこで力を回復すればいいのでしょう。
「大丈夫だよ」「ここまでよくがんばっているね」「次はこうしてみようか」。
解決策を急いで差し出す前に、まず努力を認める。それだけで、子どもはまた前を向きやすくなります。
親が担うのは、わが子を24時間鍛え続けるスパルタコーチではなく、安心して戻ってこられる基地を作ることなのだと思います。
【「中受沼」にはまりすぎないための3ヵ条】
●周囲と比べすぎない
●情報に振り回されすぎない
●親子のペースを見失わない
この3つを意識するだけで、中学受験は必要以上に苦しいものにはなりません。
心身の状態を良好に保ち、集中できる環境を整え、教材やスケジュール管理、復習タイミングの設計、間違えた問題を集めて復習しやすいように整理することが伴走者のミッション。
我が子をよく見て、よりフィットしたサポートを提供できれば、それが最高の伴走です。
(『中学受験伴走力 親がすべきこと、知るべきこと』より一部抜粋)
言葉にするとシンプルですが、これがなかなか難しいのですよね。SNSを開けば、先取りをしている子や、模試で好成績を取った子の話が目に入ります。わが子のペースでいいと思っていたはずなのに、「うちも何か追加しなくては」と焦ってしまう。私にも身に覚えがあります。
けれど、目の前の子どもに必要なことは、よその家の成功例とは限りません。新しい教材を買う前に、いま使っている教材が回っているか。学習時間を増やす前に、きちんと眠れているか。偏差値表を見る前に、本人が昨日よりわかるようになったことはないか。見るべきなのは“中学受験界隈”ではなく、わが子です。
伴走力とは、何でも足す力ではなく、情報を選び、やることを絞り、親子のペースを守る力でもあります。




























