
【中学受験伴走】「学校説明会」「文化祭」で【見るべき】チェックポイントとは?〔難関校合格伴走ママ〕が解説!
偏差値だけに頼らない学校選び 「学校説明会」「文化祭」で【見るべき】ポイントはこれだ!〔難関校合格伴走ママ〕が大公開
2025.06.13
教育ジャーナリスト:佐野 倫子
ポイント③校内の掲示物
校舎に入る機会があるならば、教室や廊下に何が張り出されているかもぜひ注目しましょう。
広尾学園中学の説明会に行った際には、海外大学のパンフレットが並び、海外大学進学時の奨学金募集告知がずらりと掲示されていました。普段これらを目にしていれば、少なくとも海外大学が無関係なものだとは生徒も思わないでしょう。掲示物にも学校のカラーや特色が出ているなと思った出来事です。
また、廊下の掲示板によくある、部活の告知にも注目してみましょう。生徒が主体的なのか、先生主導か、活発に多頻度で活動しているか、なども透けて見えてくるかもしれません。
ポイント④教室・学食・トイレなどの校内設備と学習環境

教室や学食、トイレ、校庭や体育館、自習室などは、入学後の生活をイメージできるので、ぜひチェックしてください。
我が家の例ですが、建て替える前の早稲田中学の説明会に行ったときに、1クラスの机が多く、いい意味で男子校らしい気取らない雰囲気を感じました。また、そのときは建て替え後のCG資料を見せていただいたのですが、期待感がぐっと具体的になったことも覚えています。
早大学院中学部の説明会では、緑が多く、都内なのにどこかのどかな雰囲気を感じました。運動部がそこここで声を出していること、洗練された図書館が印象的でした。
前者は早稲田大学系属でありながら東大合格者を多数出す進学校としての側面が大きく、後者は直系の附属校として早稲田大学一貫教育の特色を感じました。
受験ガイドなどで両者の違いはよく知っていましたが、実際に空気を肌で感じると、まったく違う学校であることがわかります。それは学校の施設や雰囲気にも表れているように思いました。ぜひ校舎の隅々まで見学して、その学校のイデオロギーを感じとってみてください。
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最後に志望校の選定は、とても大切なこと。でも日々塾に通って、勉強を頑張っていると、偏差値に拘りすぎてしまったり、やみくもに難関校を目指すべきという雰囲気になりがちです。しかし本来志望校というのは、もっと多角的に検討しながら決定するべきものだと思います。そのために、各学校を訪れて一次情報に触れることはとても有意義です。
6年生になると模試が増えて忙しくなりますので、中学受験を考えたらぜひ早いタイミングでどんどん足を運んでくださいね。
取材・文/佐野倫子
佐野 倫子
東京生まれ、早稲田大学卒。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。2025年4月から東京大学大学院情報学環教育部在学中。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57
東京生まれ、早稲田大学卒。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。2025年4月から東京大学大学院情報学環教育部在学中。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57