2027年度入学向け「ランドセル選び」の最新常識! ラン活ライターが目撃した「ラン活」10年間の激変

最旬! ラン活2027 #8~トレンド変遷と最新事情編~ (3/5) 1ページ目に戻る

ライター:遠藤 るりこ

2020年に入ると「軽量化」が競われるように

少し経って、次男のラン活は2019年秋にスタートしましたが、翌年春は新型コロナウイルスの流行で、1度目の緊急事態宣言が発令された時期だったので、ラン活も控えめに。初めて試着したランドセル姿の次男の写真は、布マスクをしている姿でした。

「色は黒で軽ければいい」と条件が明確だった次男のラン活は一瞬で終了。コロナ禍のはじまりということもあり、長男のときに感じたラン活熱もヒートダウン。  写真:遠藤るりこ
すべての画像を見る(全5枚)

このころは、ランドセルの大容量化に反する「軽量化」もキーワードに。各ブランドは「どれだけ容量が入るのか」をうたう一方で、「どれだけ軽いのか」も競うように。しかし、ナイロンなどの布製ランドセルはまだほとんどなく、次男は少し軽めの人工皮革であるクラリーノ素材のランドセルを選びました。

ランドセルの「軽量化」が求められた背景には、二つの理由があります。ひとつは、コロナ流行でGIGAスクール構想が早まったから。

2020年春に全国小学校が臨時休校を余儀なくされたことを受けて、2023年度までに整備予定だった「1人1台端末」が大幅に前倒しされました。

子どもたちの荷物にタブレットが加わったことにより、荷物はさらに重くなり、ランドセルは軽いものが求められるようになったのです。

もうひとつは、2021年に大学教授や医師によって提唱された「ランドセル症候群」の解消。成長途中の小学生が重すぎるランドセルを毎日背負って通学することにより、身体に不調が現れたり、精神面に影響が出たりする状態を指し、社会問題にもなりました。

そんな流れの中で、2021年以降は、新興のナイロン製ランドセルブランドが続々と登場しました。登山リュックのテクノロジーを採用した「エルゴランセル」や、新時代の軽量ランドセルを提案した「NuLAND(ニューランド)」が鮮烈なデビューを飾ります。

見た目はランドセル然とした、ナイロン素材の「ランリュック」と呼ばれる通学カバンがちらほら登場。いずれも軽いだけでなく多機能な製品が多く、アウトドアブームも相まってアクティブな親子に受け入れられ始めました。

中でも大きなニュースとなったのは、子ども服ブランド・familiar(ファミリア)の参戦! 2022年9月に丈夫な人工皮革と軽量のナイロン素材を掛け合わせたランドセル「air ran.(エアラン)」を発表し、国内最軽量の約880gで、カラフルな色使いとシンプルながら品格あるデザインで一躍話題に。

同年12月には、アウトドアブランド・mont-bell(モンベル)の通学カバン「わんパック」がリリースされ、こちらも一時入手困難になりました。子どもの使い勝手を考えたミニマムな通学カバンは親子に広く評価されただけでなく、富山県立山町や長野県駒ヶ根市などで学校の指定バッグとして小学校新入学児童へ無償配布されました。

「ランドセルはこうあるべき」がなくなった

37 件