「過激すぎる」は大人の誤解!? 子どもが『サバイバル』『デスゲーム』に熱中する本当の理由とは

出版ジャーナリスト・飯田一史のこの本おススメ! 第5回 「サバイバル・デスゲーム」

ライター:飯田 一史

「サバイバル」物語に子どもが惹かれる理由

キャラクターたちの生き残りをかけたサバイバルものは、とても人気があります。
ここ十数年は学習マンガの『サバイバル』シリーズが未就学児~小学生(とくに男子)の定番に。

古くは『十五少年漂流記』(著:ジュール・ヴェルヌ)があります。子どもたちだけで暮らし、冒険をするという意味では『ピーター・パン』(著:ジェームス・マシュー・バリー)も入れてもいいかもしれません。

写真:アフロ
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大人と違って子どもたちは普通に生きているだけで未知のことにたくさん遭遇します。

家の近所であっても行ったことがない場所にちょっと足を踏み入れるだけでドキドキしますし、迷子になりかけたらパニックです! そんなとき、必ず大人に頼ることができるわけではありません。自分(たち)だけでどうにかしないといけない。

あるいは逆に、大人の目から離れて、自分たちだけの空間をつくり、自分たちのルールで運営してみたいという独立心もあるでしょう。昔でいえば「秘密基地」作りですね。

サバイバルものは、こうした「大人に頼れない状態の怖さ」と、「大人がいない世界の自由さ」の両面を疑似体験できることが魅力になっています。

「デスゲーム」も大人が過度に遠ざける必要はない理由とは?

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