
公務員だったキボリノコンノが売れっ子絵本作家になるまで! 若手編集者からベテラン編集者にバトンは渡された
上下関係ゼロの風通しのよさ (3/6) 1ページ目に戻る
2026.11.02
ライター:小川 聖子
「木彫り」はツールのひとつ。惚れ込んだのは「マインド」そのもの
──編集者のお二人は、作家としてのコンノさんのポテンシャルや魅力をどう捉え、引き出そうとされているのでしょうか。
沖本:私は、コンノさんの根底にある「マインド」や「考え方」に惹かれています。「絵本を作りましょう」とお声がけしたのも、「作品はコミュニケーションツール」「自分をすごいと思ってもらうより、人が喜ぶきっかけを作りたい」と言うコンノさんの言葉がいいなと思ったから。
コンノさんみたいな考え方の人が、生き生きと絵本作りをされると、これからの子どもたちに絶対プラスの影響があると思ったんです。
酒井:糸井重里さんがコンノさんのX(旧Twitter)をフォローされた理由を聞いたときも、「次に何を出してくるかが見たくなったから」とおっしゃっていて。技法やクオリティはもちろんですが、やっぱり惹きつけられるのはコンノさんという「人」や「アイディア」なのかなと思いました。
コンノ:僕自身、自分の中では「木彫り」は表現ツールのひとつでしかないと思っています。自分にとって一番大切なのは、「ものづくりを通じて人と関わること」や「誰かと一緒に楽しむコミュニケーション」。だから、技法そのものというより、その奥にある想いやアイディアの部分が受け入れられたことを嬉しく思いました。
糸井重里さんの興奮が伝わる推薦コメント。(『どっち?』より)
沖本:先日、コンノさんが「木彫り以外の作品も作っていきたい」とLINEでメッセージを送ってくださったとき、私はめちゃくちゃ嬉しかったんです!
『まーるちゃん ふ~』を作ったことで、コンノさんの創造性の枠が広がって、木彫りに縛られず、ご自身のマインドを軸にして、これからどんどん新しい表現に挑戦していかれるんだろうなと。
絵本作家で、美術家、デザイナーでもあるブルーノ・ムナーリのように、自由な発想で人を喜ばせるすごい絵本を生み出してくれるんじゃないかと、わくわくしました。
コンノ:「本物そっくりな木彫りを作り続けなければいけない」という固定観念を捨てて、「自分のマインドや面白がる力があれば、何を使っても表現になるんだ」と思わせてくれたのは、間違いなくこのお二人と作品を作れたおかげですね。



































