天才の幼少期を独占取材! メディアプロデューサー・落合陽一氏を育てた母がゆずらなかったこととは?

落合ひろみさんインタビュー #1

インターナショナルアドバイザー:落合 ひろみ

カビやゴキブリが家の中で大繫殖! それでも子どもの興味・関心を見守った

──現在はメディアアーティストとして活躍されていますが、絵や工作は当時から好きでしたか?

ひろみさん:1歳になる前からクレヨンで絵を描き始めて、プリスクールでも集中して取り組んでいました。隣に住んでいた画家の先生に習っていた時期もあります。

幼少期は、どんなことが好きかわからなかったので、習い事はいろいろやらせてみました。でも嫌がるものはさっさとやめました。ちなみに水泳は3ヵ月分の月謝を先払いしたのに、3回しか通わなかったんですよ(笑)。正直「もったいないな」と思いつつ、子どもの適性を見極めるために払ったお金だと思えば高くはない、と割り切りましたね。

野外でお絵描きをしている3歳ごろの様子。  写真提供:落合ひろみ
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──習い事だけでなく、ご自宅でも興味をもったことにはいろいろ挑戦していたようですね。

ひろみさん:陽一は、一つのことを始めると、とことんのめりこむタイプでした。小学校4年生の夏休みに、自由研究でカビの実験をしたことがあって。ソースやケチャップなど調味料を10種類以上用意して、カビの種類や生え方、湿度や温度による変化など一生懸命研究していました。

半地下の湿度の高い部屋で実験をしていたのですが、カビが生えやすいようにさらに湿度を上げる工夫までして。

おかげで満足のいく結果が出たようだったので、「もうやめたら?」と言ったのですが、「もう少し」「まだ続ける」と一向にやめず……。ついには、部屋のあちこちにカビが生え始めてしまいました。キノコのようなものまで出てくる始末で(笑)。

「これはさすがに体に悪いから」と、そのときばかりは強制的にやめさせましたね。

ひろみさん:ゴキブリの飼育にもハマっていましたね。何を食べて、どのように増えるのかが気になったみたいです。はじめは小さな箱に2~3匹だったのが、あっという間に増えて家のあちこちに出現するようになってしまいました。𠮟りはしませんでしたが、責任をもって捕まえるようにお願いしました。

ちなみにゴキブリの飼育は大学院に行くまで続きました。「なぜゴキブリは嫌われるのか」「ゴキブリを蛍のように光らせれば、みんなに大事にされるのでは」と、ゴキブリの背中に光る塗料をつけて、夜、蚊帳の中に放すという実験を続けていて、最後には、その光るゴキブリを見てもらうイベントを東大と筑波大学で楽しそうにやっていました(笑)。

私にはあまり気持ちのいいものではありませんでしたが(笑)、陽一にとっては、それだけ長く夢中になれる魅力がゴキブリにあるのでしょうね。

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