ランドセルにもSDGs!! あの工房系ブランドも挑むサステナブルな新素材とは

最旬! ラン活2024 #2~新素材編~

ライター:遠藤 るりこ

再生ポリエステルと絶滅危惧種アニマル

2022年に創業100年を迎えた老舗鞄メーカー・池田地球の上本博志さんは、「今は企業が環境対応をすることがマストな時代」と語ります。

「池田地球は『地球の未来は、子供の未来』というスローガンを掲げています。そのなかで、子どもにとって環境問題や動物保護を考えるきっかけになる商品があればいいなと考え、企画・リリースしたのが、『地球NASAランドセルWWFモデル』(全2柄、各84,100円・税込)です」(池田地球・上本さん)

本体生地に、回収済みペットボトルや衣料クズなどの再生ポリエステル繊維「エコペット」を主素材とする人工皮革「コードレ」を使用しています。

外見デザインは一般的なものと変わらず、シンプルな王道のランドセル。しかし、かぶせを開けるとインパクトのある動物デザイン(タイガー柄、ゼブラ柄)が施されています。

老舗の経験と技術力、ハイテク素材やテクノロジーを融合したモノづくりを得意とする。  写真提供:池田地球

「再生素材を使用したWWFモデルアニマルズは、かぶせ裏に絶滅危惧種であるアムールタイガーやグレビーシマウマが描かれています。

最初はこのデザインに惹かれる子どもが多いのですが、『WWF』(世界最大の環境保全団体)のパンダロゴをみて『これ何?』というところから、実はこのランドセルはペットボトルを再利用してできているんだよ、という会話が始められます」(池田地球・上本さん)

NASAのために開発された衝撃吸収材「テンパーフォーム」を肩ベルトと背裏に搭載。  写真提供:池田地球

「これからも、環境対応素材を使用したランドセルの企画開発を進めていく予定です。6年間使用が前提のランドセルであるために開発の課題はたくさんありますが、子どもたちの未来のために奮闘していきます」(池田地球・上本さん)

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