さかなクンのおせち料理はお魚づくし!? 海の環境や生きものの探求に取り組む小学生たちにエール！

探究隊の活動も残すところあと２回。次回は探究隊員11名がこれまでのワークショップや講義を通して学んだり、深掘りしたことをそれぞれが発表する最終回になります。

そこで、今回は伝えることのスペシャリスト、朝日新聞の中山由美記者が南極・北極取材を通して体験したこと、そこで感じた地球環境の変化などについてお話ししてくださいました。中山さんは、日本の女性記者として初めて南極観測越冬隊に同行取材し、極地の自然や環境、動物たちのすがたに魅せられて以来、南極・北極の取材を重ねられてきました。

隊員たちは中山さんからの質問に元気に答えていきます。中山さんご自身が撮影された南極の生きものや過酷な状況、昭和基地でのくらし、幻想的な自然現象をとらえたたくさんの写真や動画を交えつつ、熱量高く興味深い講義が続きます。

また、北極圏を訪れたときには、そこでくらす人々に取材し、彼らがはるか昔から自然とバランスをとりながら営んできたくらしが、温暖化の影響で著しく脅かされていることを実感したと話してくれました。

中山さんは講義の最後に、「地球は海でも大気でもすべてがつながっています。ということは、私たちの生活が遠くでくらす人々や生きものたちの生活とつながっているということです。だから今、目の前で起きているわけではない環境の変化でも、地球上で起こっていることにはすべて自分たちが関わっているんだという意識をみんなにはもってほしいな」というメッセージを伝えてくれました。

実際に極地を何度も訪れ、地球規模の環境変化を身をもって体感されている中山さんの言葉に、隊員たちは地球環境の危機そしてこれ以上の悪化をすぐにでも防ぐ対策の必要性を痛感している様子でした。

さらに、今回の活動では、昨秋の体験型ワークショップで『地球にやさしいエネルギー』の講義をしてくださった、東京海洋大学の清水悦郎教授の再生可能エネルギーについて（第４回目のレポートを参照）の補講や、探究隊員たちの修了式で発表予定の探究テーマと内容の中間報告が行われました。さかなクン探究隊の活動は2025年２月の修了式がラスト。隊員たちの発表が楽しみです。