子どものムダ毛に関するQ&A
Q.4
ムダ毛が気になり始めるのは何歳ごろから?
A.4
尾見先生 思春期になると、男児も女児も男性ホルモンのひとつ「テストステロン」(※2)が急激に増加して、体毛が目立つようになります。
個人差はありますが、思春期は小学校高学年から中学生、高校生ぐらいまで。その後、20代までは体毛が目立つ時期が続いて、30代以降、年齢を重ねるにつれて徐々に毛量は減っていく傾向にあります。
Q.5
ムダ毛の濃い・薄いは遺伝する?
A.5
尾見先生 はっきりとは言い切れませんが、遺伝はあると思います。ただ、両親のムダ毛が濃いからといって、必ず子どもが濃くなるわけではなく、祖父母の特徴が隔世遺伝として表れる場合もあります。
Q.6
ムダ毛の自己処理でおすすめの方法は?
A.6
尾見先生 ワックスでの処理は痛みが強く、皮膚を傷めがちで、毛抜きで抜くと、毛穴に刺激を与えて「毛囊炎(もうのうえん)」という炎症を起こしやすくなります。電気シェーバーもいろいろな種類があり、毛を挟み込んで抜くタイプだと、毛抜きと同じく毛囊炎を起こすことがあるでしょう。
脱色クリームで毛の色を薄くし、目立たなくさせる方法は有効ですが、学校の校則で禁止されていることが多く、肌が弱い子どもは肌荒れを起こすこともあります。
もっともおすすめなのは、カミソリによる剃毛です。ただ、カミソリを何度も使いまわすなど、間違った使い方をすると肌を傷つけてしまいます。
刃はこまめに取り替える、肌を少し温めて寝ている毛を立たせる、しっかり泡立てたせっけんを肌につけてから力を抜いて剃る、剃毛後は保湿をする……など、正しい使い方を親御さんがお子さんに教えてあげることが大切だと思います。
Q.7
家庭用の脱毛器は効果ある?
A.7
尾見先生 脱毛器をはじめ、美容機器は経済産業省の管轄になり、法律上の分類では雑貨の扱いになります。厚生労働省管轄の医療機器とは異なります。
抑毛(よくもう)・減毛(げんもう)効果はあるかもしれませんが、使用には注意していただきたいです。
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「思春期に毛が濃くなるのは当たり前。脱毛をするのは、思春期を越えてからでも遅くないのでは」という立場の尾見先生ですが、一方で「お子さんが悩んでいて、毛がなくなることで楽になるのなら、脱毛をしてもいいと思います」と、一定の理解を示します。
「本当に悩んでいるか、それを見極めるのは、子どもを観察することに尽きます。お子さんがムダ毛を気にしているようなら、まずは親御さんが正しい自己処理の仕方を教え、それでもやはり悩んでいたら、脱毛を検討するので十分では。
脱毛はお金もかかりますし、以前よりかなり軽減されたとはいえ、痛みもまったくないわけではありません。コストやリスクの問題も踏まえて、親子で話し合うのが適切ではないでしょうか」(尾見先生)
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「つらい思いをさせたくない」という親心ゆえ、センシティブになりがちな子どものムダ毛問題ですが、体の成長や変化について親子で気軽に話し合える関係性が築けると、子どもの気持ちもラクになるのではと感じました。
キッズ脱毛という新たな選択肢がある今、メリット・デメリットのバランスを慎重に考えて、わが子にとってベストな選択ができたらいいと思います。
【脚注】
※1「毛周期」=毛が生え変わるサイクルのこと
※2「テストステロン」=筋肉や骨格の発達、集中力や記憶力の向上に影響を与えるホルモンで、女性にも存在する。思春期以降に体毛が濃くなるのは、テストステロンが増加するため
取材・文/星野早百合
取材協力/TBCグループ
1976年創業、全国47都道府県に直営サロンを展開するエステティックサロン。「脱毛」「フェイシャル」「ボディシェイプ」「ブライダルエステティック」などで、トータルサポート。全国297店舗で高品質なサービスを提供する。
※脱毛サロン「エピレ」は、2023年12月29日をもってサービスの提供を終了しますが、「エステティックTBC」では、引き続き、7歳から15歳の女の子を対象にキッズ脱毛を提供します。
星野 早百合
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
尾見 徳弥
日本皮膚科学会認定専門医、日本美容皮膚科学会理事・総務委員長、日本小児皮膚科学会運営委員。 1992年、日本医科大学大学院卒業後、日本医科大学皮膚科、デンマーク・Aarhus大学客員研究教授を経て、神奈川県・横浜市「クイーンズスクエアメディカルセンター」皮膚科部長。 皮膚疾患全般を診療するほか、美容皮膚科を含む光線・レーザー治療の分野においても豊富な実績を持つ。日本医科大学客員教授、東京医科大学客員教授も務める。 ●クイーンズスクエア 皮膚科・アレルギー科
日本皮膚科学会認定専門医、日本美容皮膚科学会理事・総務委員長、日本小児皮膚科学会運営委員。 1992年、日本医科大学大学院卒業後、日本医科大学皮膚科、デンマーク・Aarhus大学客員研究教授を経て、神奈川県・横浜市「クイーンズスクエアメディカルセンター」皮膚科部長。 皮膚疾患全般を診療するほか、美容皮膚科を含む光線・レーザー治療の分野においても豊富な実績を持つ。日本医科大学客員教授、東京医科大学客員教授も務める。 ●クイーンズスクエア 皮膚科・アレルギー科