「VIO脱毛」希望者が4年で22%増! ママパパがアンダーヘアをなくすメリット

専門家が答える「毛の問題」#2‐1 ママパパのVIO脱毛~メリット・デメリット~

ライター:星野 早百合

早いうちに脱毛をしたほうがメリットは多い

幅広い世代で注目されているVIO脱毛ですが、どのタイミングで脱毛をするのがベストなのでしょうか。例えば、20代と40代ではどのような違いがあるのか、富坂先生に聞きました。

「毛の生え方は個人差がとても大きいのですが、一般的に20代と40代だと、20代のほうが毛量は多い。毛量の分、施術回数が多くなって、料金もかかることが多いです。

一方、40代以降になると徐々に毛量が減るのですが、今度は白髪が混じるようになります。一般的な脱毛器のレーザーや光は黒い色素に反応するため、白髪に当てても十分な効果が期待できません。そういう意味では、白髪が増える前に脱毛をしたほうがいいかもしれませんね。

といっても、白髪だと脱毛をできないわけではなく、毛穴に電気を流して毛根にダメージを与える『ニードル脱毛』などであれば可能です。ただ、毛1本1本に対して行うため、毛量が多いとレーザーや光に比べて1回の施術に時間がかかることも。個人差はありますが、刺激を感じるとも聞きます」(富坂先生)

TBC・山下さんは、「『もっと早いうちに脱毛をしておけばよかった』というお客様もいらっしゃいます」と言います。

「どのタイミングで施術を受けても問題ありませんが、時間に融通がききやすいうちに脱毛を希望されるお客様が多くいらっしゃいます。日頃から自己処理をされている場合、妊娠してお腹が大きくなると処理しにくくなるため、早いうちに脱毛しておくのがおすすめです」(TBC・山下さん)

最近では、老後を想定した『介護脱毛』も話題に。介護脱毛とは、自分が介護される側になったとき、介助者の負担を軽減するためにVIOを脱毛しておくことを指します。40代以降では、介護脱毛を希望する人が増えているといいますが、やはり必要なのでしょうか。

「高齢者の病棟で介助をした経験がありますが、毛の生え方は個人差が大きく、高齢者の中にはVIOの毛がほとんどない人も多くいます。

尿や便が毛にからまって拭き取りにくいケースはありますが、脱毛をすることで介助者の負担が減るというより、本人のすっきり感の違いが大きいのでは。衛生面でいえば、脱毛をしているほうが快適だとは思います」(富坂先生)

後編も引き続き、富坂先生とTBC・山下さんに、VIO脱毛に関する素朴な疑問についてお答えいただきます。

取材・文/星野早百合

【脚注】
※1=セルフ脱毛サロンとは? 効果や料金を解説【デメリットはある?】(スターセルフ)

※2=「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語。女性のライフステージにおける健康課題を、テクノロジーで解決するサービスや製品全体をさす。

【取材協力】
●エステティックTBC
1976年創業、全国47都道府県に直営サロンを展開するエステティックサロン。「脱毛」「フェイシャル」「ボディシェイプ」「ブライダルエステティック」で、女性の美をトータルにサポート。全国130店舗で高品質なサービスを提供する。

エステティックTBC公式サイト 

14 件
とみさか みおり

富坂 美織

Miori Tomisaka
産婦人科医、医学博士

産婦人科医、医学博士。順天堂大学医学部卒業、東京大学医学部研修医、愛育病院産婦人科医を経て、ハーバード大学大学院へ留学。卒業後は、マッキンゼーにてコンサルティング業務に携わる。 現在は不妊治療が専門で「さくらウィメンズクリニック」に勤務するほか、順天堂大学医学部産婦人科教室非常勤講師、テレビや雑誌などの幅広いメディアでも活躍。 著書に『「2人」で知っておきたい 妊娠・出産・不妊のリアル』(ダイヤモンド社)など。 ●富坂美織 オフィシャルサイト  ●Twitter @mioritomi

産婦人科医、医学博士。順天堂大学医学部卒業、東京大学医学部研修医、愛育病院産婦人科医を経て、ハーバード大学大学院へ留学。卒業後は、マッキンゼーにてコンサルティング業務に携わる。 現在は不妊治療が専門で「さくらウィメンズクリニック」に勤務するほか、順天堂大学医学部産婦人科教室非常勤講師、テレビや雑誌などの幅広いメディアでも活躍。 著書に『「2人」で知っておきたい 妊娠・出産・不妊のリアル』(ダイヤモンド社)など。 ●富坂美織 オフィシャルサイト  ●Twitter @mioritomi

ほしの さゆり

星野 早百合

ライター

編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。

編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。