
年間電気代が5000円~1万円節約も! 【2027年エアコン問題】本当の「買い替えどき」 正しい「選び方」を〔家電ライター〕が解説
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2026.06.26
家電ライター:田中 真紀子
「疑問がわいたときにまず確認したいのが、今使っているエアコンの期間消費電力量(年間消費電力量)です」(田中さん・以下同)
エアコンは1年中使うわけではないので、製品カタログに『期間消費電力量』が数字で示されています。その期間消費電力量に、 新電力料金目安単価の『31円/kWh』を掛けると年間電気代を算出できます。参考までに、カタログ記載の期間消費電力量が1639kWhの場合、1639kWh×31円/kWh=5万809円が年間電気代です。他方、省エネ性能の高い最新のハイグレードモデルになると、年間電気代の目安が3万円程度となっており、その差は歴然。
「10年以上前のエアコンと比べれば、現行の省エネモデルへの買い替えで電気代が大幅に下がるケースは多くあります。一方で、10年以内に購入したエアコンであれば、2010年に省エネ基準が引き上げられていることから、買い替えによる節電効果はそれほど大きくない場合も。
自分のエアコンの省エネ性能を正確に知りたいなら、環境省の省エネ製品買い換えナビゲーションサイト『しんきゅうさん』を活用するといいでしょう。現在使用中の製品の型番などを入力することで、新しい製品との年間電気代の差が一目でわかります」
試しに「しんきゅうさん」のシミュレーションに入力して確認したところ、2015年に購入した4.5kw(12~19畳)のエアコンをダイキンの「うるさらX・RシリーズAN406ARP」(2026年発売、4.0kw(11〜17畳)モデル)に買い替える場合、期間消費電力量(年間消費電力量)は約603kwの省エネになり、年間電気代は1万8690円もお得になるとの結果に。
14年以上使えば、ハイグレードモデルの省エネエアコンを購入しても十分元は取れる算段です。
しかし、5~6年前に買ったエアコンなら、買い替えよりも定期的なフィルター掃除や適切な使用で電気代を抑えるほうが合理的です。まずは「しんきゅうさん」で自分のエアコンの実力を確認しましょう。
なぜ安いモデルじゃダメなの?
メーカーにもよりますが、エアコンのグレードは大きく分けて3段階あります。
「標準モデル(スタンダード/エントリー)」は、冷房・暖房・除湿の基本的な機能のみを備えたシンプルなエアコンで、価格の安さが大きな魅力。しかし省エネ性能が低く、中・上位モデルに比べて電気代がかかります。
「中位モデル(ミドルグレード)」は、冷房・暖房・除湿の基本的な機能に加えて、「フィルター掃除機能(自動掃除機能)」がついているエアコンです。価格は10~20万くらいで、標準モデルよりも省エネ性能が高いのが特徴です。
そして最上位の「上位モデル(ハイグレード)」は、冷房・暖房・除湿機能、フィルター掃除機能に加えて、「AI機能」や「カメラ機能」、「温度調整センサー」や「空気清浄機能」などがついており、快適な環境をつくりだしてくれます。
一方で価格は20~30万円以上とかなり高額。しかし省エネ性能は一番高く、電気代がかなりお得になります。
購入後10年間使うことを考えると、「標準モデル」は購入価格は安くなりますが、省エネ性能が低いため電気代が高くなり、結果的に損をすることも。さらにもうひとつ、購入時にも損をすることがあるのです。次で詳しく説明しましょう。
お得にエアコンを買う方法
試算の結果、やはり省エネタイプに買い替えた方が電気代の節約になりそうなら、住んでいる都道府県・市区町村にエアコンの補助金制度がないかをチェックすることをおすすめします。
「省エネ性能3以上のエアコンを購入する場合、多くの自治体が独自の補助金制度を設けています。自治体によっては複数の補助金制度を組み合わせて申請できる場合もあり、条件次第では数万円の補助が受けられることもあります」
一例として東京都では、「東京ゼロエミポイント(家庭のゼロエミッション行動推進事業)」として省エネ家電の買い替えにポイントを付与して値引きしており、省エネ性能2.0〜2.9でもポイントが付与されます。自治体によって基準が違いますので、自治体のHPやエアコン購入時に販売店で確認しましょう。
ほか、省エネタイプか否かに関わらず、熱中症対策として児童扶養手当受給世帯、高齢者世帯、住民税非課税・均等割のみ課税世帯にはエアコン設置支援(購入費用助成)制度を設けている自治体もあります。この機会に高齢の親が猛暑下でエアコンを使えているかも確認したいところです。
例えば東京都豊島区では、65歳以上の高齢者世帯に加え、住民税非課税・均等割のみの世帯、児童扶養手当受給世帯を対象にした、エアコンの購入費・取付工事費・リサイクル料金の助成金があります。助成要件は1世帯あたり1台のみで、10万円が上限です(所得条件などで助成金額は変わります)。
支援内容や助成金額は自治体によって異なりますが、いずれも大きな助けになるのは間違いありません。帰省の際などに親の家のエアコンを確認し、古いものであれば補助金制度を一緒に調べてみましょう。
補助金や助成金は申請しないともらえません。しかも予算が尽きたら終了というケースも多いので、動くなら早めがベターです。
今のエアコンはここまで進化している
エアコンというと「冷やす・暖める・除湿する家電」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、田中さんによると、令和のエアコンは子育て世帯の“あったらいいな”をかなえる機能が続々と登場しています!
































