高速船に乗ってピアノ教室へ! オンライン化が進んだ竹富島の最新習いごと事情

首都圏から竹富島へ移住! 島暮らしの子育てと学び【07】

片岡 由衣

学校で子どもが自主的にピアノコンサートを開催

「紅蓮華(ぐれんげ)が弾きたい。ピアノ習いたいな〜」

竹富島で暮らして1年ほど経った頃、小2になった次男がくり返し言うようになりました。「紅蓮華」は言わずと知れた人気アニメ『鬼滅の刃』の主題歌。ピアノ教室は竹富島から高速船で15分の石垣島にいくつかありました。

石垣島はリゾート地のイメージがありますが、人口は4万8000人ほどいる中規模の街でもあります。習いごとも、ピアノ、英会話、スイミング、プログラミング、ダンス、学習塾とそろっていて、島の子たちの中には、高速フェリーに乗って石垣島までピアノやスイミングに通う子もいると聞きました。

ピアノ教室へ体験に行ったとき、『紅蓮華』の楽譜を持つ次男に「紅蓮華、弾けるの?」と先生が声をかけてくれました。「ちょっとだけなら」「じゃあ、弾いてみて!」次男が少しずつ弾き始めると、先生が伴奏をその場でつけてくれ、次男の表情がパーッと明るくなりました。

ピアノを習うことを決め、電子ピアノを購入し、久しぶりに家にピアノがやってきました。「やりたい」という自発的な気持ちになれたからか、長男と次男は耳コピでいろいろな曲を弾くようになり、友達からも「もっと弾いて!」とリクエストをもらうように。

ついには学校の音楽の先生に直談判! 学校の集会でミニ発表会を開催してもらいました。その行動力に驚くばかりでした。

電子ピアノは石垣島の家電量販店で購入しました。運んでもらえるのは竹富島の港まで。そこから先は軽自動車になんとか乗せて、自分たちで運びました。
写真提供:片岡由衣

オンライン講座やプログラミングなどPCも活用

コロナ禍になったことで、さまざまなオンライン講座を受けられるようになったのは、大きなプラスの変化でした。

海で泳いだり生き物を観察したり、本物にふれる時間を大切にしたい。そう思いながらも、子どもたちが興味を持ったものに対して「現地には行けないから」とあきらめなくても良いのは、ありがたく思います。

歴史や数字、地図のことなどの学ぶ楽しさを伝えてくれるオンライン講座に参加したり、石垣島にあるプログラミングチームの活動に参加したりしています。

今までは竹富島のネット回線はADSLでしたが、2020年には光回線が入ったためネットワークも快適です。今の暮らしの中で、できることを日々楽しんでいます。

東京で行われているオンライン講座に参加する子どもたち。歴史や数学、キャリアなど、クイズなどを交えながら楽しく学べます。
写真提供:片岡由衣

島暮らしから学んだこと

・身近な環境が学びの宝庫。地域のことや自然のこと、いろいろな人から教わっている

・子どもの自発的な声を待つと、行動力につながるのかも!?

・オンライン学習は、地方と都会の距離を近くしてくれる

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かたおか ゆい

片岡 由衣

ライター

ライター。東京都出身、竹富島在住。東京学芸大学卒業後、リゾート運営会社にて広報やイベント企画に携わる。3人子育ての発信を続けるうちにライターへ。 積み木オタクで、おもちゃや絵本に囲まれた児童館のような家で暮らしている。いつも片付かないのが悩み。 朝日新聞社「おしごとはくぶつかん」や小学館「kufura」など、メディアや企業サイトで取材記事やコラムを執筆中。 Instagram Twitter

ライター。東京都出身、竹富島在住。東京学芸大学卒業後、リゾート運営会社にて広報やイベント企画に携わる。3人子育ての発信を続けるうちにライターへ。 積み木オタクで、おもちゃや絵本に囲まれた児童館のような家で暮らしている。いつも片付かないのが悩み。 朝日新聞社「おしごとはくぶつかん」や小学館「kufura」など、メディアや企業サイトで取材記事やコラムを執筆中。 Instagram Twitter