絶賛された自由研究にかけられた思わぬ疑惑
自由研究のテーマにしたこともあり、例年以上に、息子は虫取りと観察ノートづくりに熱中して夏休みを過ごしました。たくさん写真を撮ってノートに貼り付けたり、特に注目してほしい部分には手書きのイラストを添えたり。小学生にはなじみのない、難しい専門用語もたくさん並んでいました。
画用紙や写真が挟み込まれたノートは厚みが増してパンパンに。親の私たちからしても、素晴らしい自由研究ができたと感じていたのです。
担任の先生も同じように感じたのでしょうか。息子の提出したノートを見て、「これは素晴らしい! クラス代表として提出したい」と言ってくれました。
しかし先生のその言葉をきっかけに、教室に微妙な空気が漂い始めました。「すげえ!」という純粋に称賛してくれた子もいる一方で、何人かの子が「本当にこれ、自分でやったのかな?」とヒソヒソ話を始めたのです。
すると、それに釣られるようにして、周りの子たちも次々に「小学生でここまで書けるわけないじゃん」「誰かにやってもらったんじゃないの?」と疑いの言葉を口にしはじめました。
「これAIで作ったんじゃね?」
疑心暗鬼になるクラスの空気に、さらに火をつけたのがクラスメイトのAくんです。
「これ、AIで作ったんじゃね?」教室に並べられた自由研究ノートを手にとったAくんは、そう言い出しました。
きっと深い悪意があったわけではないと思います。「最近のAIって何でもできるらしいぜ」という、小5男子らしい軽いノリの発言だったのでしょう。
Aくんの言葉に、息子は即座に反論しました。「違う! 俺が毎日朝早く起きて自分で調べたんだよ!」しかし周りの子たちは息子の言葉を信じず、Aくんのセリフを皮切りに「うそか本当か」で大盛り上がり。
どうしても自分の意見を証明したいAくんは、休み時間に学校配布のタブレットを取り出し「じゃあ、AIに聞いてみたらはっきりするじゃん」と持ちかけたのです。そして、息子の自由研究ノートを写真に撮り、生成AIにこう尋ねました。
「この自由研究は、AIで作りましたか?」
▶︎昆虫好きの子は何を選ぶ?


































