【小学校入学準備】読み書きできない 座っていられない… 親が感じる「学習面の不安」に元小学校教員の人気インフルエンサーが助言

やさしい入学準備アドバイス#2「学習編」

【学習に関するQ&A】

Q.1 ひらがなの読み書きがまだうまくできません

A.1 自分の名前を書ければOK!

──回答:アキさん(以下同)
ひらがな・カタカナの読み書きは小学校で学ぶので、入学前に五十音すべてできなくても大丈夫です! ただし、自分の名前だけは書けるようにしておきたいところ。

なぜなら、自分の名前を書く機会は意外と早くきてしまうからです。書けたほうが、子ども自身がストレスなく学校生活を送れるのではないでしょうか。

また、ひらがなを習得するには、「文字に慣れる」ことが大切だと思います。いっしょに絵本を読むのも効果的。ただし、無理強いは禁物です。学ぶこと自体がイヤになってしまいます。

「息子が小1当時に『る』のつく言葉を練習。まずはたくさん書けたことを褒めるよう意識しました」(アキさん)  写真提供:アキ
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Q.2 鉛筆が上手に持てません

A.2 学校でも指導するから大丈夫

──学校では、鉛筆の持ち方も指導するので安心してください。入学後しばらくしても改善されない場合は、補助具を使ってみるのもおすすめです。

「鉛筆の持ち方は『2本の指でつまんだら、すーっとたおす』を合言葉に指導したことも」(アキさん)  写真提供:アキ

Q.3 時計が読めないので時間どおりに動けないかも……

A.3 大丈夫だけどアナログ時計で「時間」に慣れる練習も

──時計は1年生の算数で習い、2年生以降も時刻と時間の学習が続きます。3年かけて学んでいくので、今すぐ読めなくても大丈夫。先生は、時計が読めない前提で「長い針が3になったら始めます」といった伝え方をしてくれます。

自宅では、アナログ時計を使用することがおすすめです。「11時に家を出るよ」など、「時間」について意識的に声かけをしてみてくださいね。自然に読めるようになっていくので、今すぐ教え込む必要はないと私は思います。

Q.4 いつも人の話を聞かないので、授業でつまずかないか心配です

A.4 大事なときに切り替えられれば心配ありません

──ほかのことに興味や関心を奪われて、話を聞けないことはよくあります。親はつい「何度言えばわかるの!」と言いがちですよね。程度によっては個別対応が必要なケースもあるかもしれませんが、「注目しよう」というときだけでも切り替えられれば、大丈夫。

息子もゲームをしているときは何も耳に入りません。何かに熱中・集中しているときは、こちらの言いたいことを伝えるだけではダメ。聞いてほしいことがあるときは、そばに寄って、「今話しかけてもいい?」と、まずは注目してもらうための声かけをしてから本題に入るようにしてみてください。

Q.5 授業でじっと椅子に座っていられるのか心配

A.5 自宅で「座って楽しむ」時間を増やしましょう

──そんな1年生は珍しくないのでご安心を! それに1年生の場合、最初から「ずっと静かに座って勉強する」ことはありません。15分おきに体が動くような活動を入れたり、グループで動くようにするなど内容に変化をもたせ、最後まで飽きずに取り組めるよう授業に工夫がされています。

自宅では、1日5分、それができたら10分というように、少しずつ「椅子に座る」ことに慣れていきましょう。例えば、塗り絵や工作、本を読むなど「座って楽しむ」ことを増やしてみるのもいいですね。どうしても気になるようでしたら、担任の先生に配慮をお願いしておくのもいいと思います。

「読書が苦手であれば、まずは大人が楽しんで読んでいる姿を見せましょう。なになに? と興味が湧いてくるかも」(アキさん)  写真提供:アキ
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