

「子どもの能力を最大限に伸ばしたい」と親なら誰しもが思うことではないでしょうか。でも何からすればいいのかわからないことも多いですよね。そんな子育ての悩みを解決する鍵が「非認知能力」です。
本記事では、心理学的アプローチを通じて子どもが一生困らない力を育む「非認知能力」を伸ばし、子育てのさまざまな悩みを解決する方法をご紹介します。
目次
非認知能力の低い社会人問題
「今年の学生はずいぶん幼い印象だ」
今、就職活動の現場でささやかれている声です。子育ての話だと読み始めてくださったあなたは「なんの話?」と戸惑われたかもしれません。でも、もう少し読み進めてほしいと思います。
子育ての最終目標は、親が死んでも、子どもが自分の力で生きていける大人に育てることだと思うのです。この、子どもの「自律」と「自立」の根幹にあるものが非認知能力です。そのため子育てにおいて、非認知能力を高めることがとても大事になります。
2024年に就職をした学生は、コロナ禍に大学生活を送った人たちです。講義はオンラインとなり、学生同士の交流をほとんど持てなかったという人が少なくありません。アカデミックな心理学の学びや研究では、科学的に証明されていることがあります。
それは、
「心の強い子に育てるためには、非認知能力を育むことが大事である」
「そのためには、「人との関わり」が重要である」
ということです。
「人との関わり」は、同世代の子ども同士の交流はもちろん、成熟した周りの大人との適切な関わりもとても大切です。それがポッカリと空いてしまったのが、このコロナ禍で育った子どもたちです。子どもの年齢により、人との関わりの重要度は変わります。