子どもの能力を伸ばす鍵は「非認知能力」だった【4人の子どもを育てる公認心理師が教える心理学的アプローチ】

子どもの非認知能力を高めるためにできること

公認心理師:山下 エミリ

親が楽しんでやれば「やり方」はなんでもいい

我が家では、季節の食材を使って料理をすることや日本の文化を大事にしていました。たとえば春になったら筍ご飯を食べる、秋には栗ご飯を食べる、冬は鰤を食べる、といったことです。

日本には豊かな四季があり、折々の行事で食べるものがあります。そういうことを子どもに実体験させることが大切になります。そのときに、産地やお料理の由来の話ができれば最高です。

大切なのは、季節の行事をお母さんも楽しんでやることです。子どもに勉強をさせようと、義務のようにやっても役に立ちません。親自身の考え方や態度などが違うと結果は変わるからです。

義務感からではなく、親御さん自身が楽しんでできるなら、やってみてください。お母さんが心から楽しむことで、それが子どもにも伝わります。だから、お母さんが笑顔でお子さんに対応できていれば、やり方はなんでもいいのです。

最後に

本記事では、私がふだん講座などでお教えしている内容から大事なものをぎゅっと一冊にまとめた『心の強い子の育て方』から、一部を抜粋して「非認知能力」を育む大切さについてご紹介してきました。

ひとつでも多くの家庭で良質な親子関係が構築されること、精神的に自律し、経済的にも自立したお子さんの成長に役立てられることを心より願っております。

本書では、今回ご紹介した非認知能力の伸ばし方のほかにも、「子どものいいほめ方」や「子どもとのコミュニケーションのとり方」などもわかりやすく解説しています。

より詳しく非認知能力を伸ばす子育てを知りたい方は、ぜひつづきを本書でご覧ください。

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やました えみり

山下 エミリ

Emiri Yamashita
公認心理師

公認心理師。筑波大学大学院博士課程前期修了。カウンセリング修士取得。TBSドラマ「積み木くずし」で暴走族のリーダー役としてデビュー後、人気モデルとして活躍。4人の子育てをしながら大学・大学院で心理学を学び、スクールカウンセラーやキャリアコンサルタントを経て、2019年に一般社団法人キャリアエデュケーション協会を設立。心理学的に「正しい子育て」を基に、「非認知能力の育成」「お母さん育て」などの講座を開催している。著書に『心の強い子の育て方』(講談社)、『子どもの一生を決める「心」の育て方』『お母さんには言えない 子どもの「本当は欲しい」がわかる本』(ともに青春出版社)がある。

公認心理師。筑波大学大学院博士課程前期修了。カウンセリング修士取得。TBSドラマ「積み木くずし」で暴走族のリーダー役としてデビュー後、人気モデルとして活躍。4人の子育てをしながら大学・大学院で心理学を学び、スクールカウンセラーやキャリアコンサルタントを経て、2019年に一般社団法人キャリアエデュケーション協会を設立。心理学的に「正しい子育て」を基に、「非認知能力の育成」「お母さん育て」などの講座を開催している。著書に『心の強い子の育て方』(講談社)、『子どもの一生を決める「心」の育て方』『お母さんには言えない 子どもの「本当は欲しい」がわかる本』(ともに青春出版社)がある。