「NO.6」名言総選挙、ついに結果発表! 読者が選ぶ名言トップ5

紫苑とネズミのあの名シーンがランクイン

最新刊『NO.6再会#3』の発売を記念して開催された「NO.6名言総選挙」。多くの読者のみなさんにご投票いただき、総投票数はなんと1万票を超え! 短い投票期間にもかかわらず、熱い思いを届けていただき本当にありがとうございました。

この記事では、読者のみなさんが選んだトップ5を発表します。エントリーされた25個の候補から、果たしてどの名言がランクインしたのか。名言が登場する原作小説の感動的な名シーンも合わせてご紹介しますので、それぞれのシーンを思い浮かべながら、胸熱な「NO.6」の世界をお楽しみください!

《「NO.6」名言総選挙》
投票期間:2026年5月15日(金)〜6月5日(金)12:00
総投票数:13,477票​

最新刊『NO.6再会#3』をチェック

《第1位》 2455票

「再会を必ず、紫苑」

──ネズミ/『NO.6#9』より

こちらは、『NO.6#9』のこのシーンでのネズミのセリフ。

──あさのあつこ『NO.6#9』より 「4 消えろ、消えろ、束の間の灯火」p.201

「聞きわけのない子だね。いったい幾つにおなりだい」
笑いを含んだ女の声音だった。
「ネズミ、ぼくは本気で……」
唇が重なった。
熱く優しく、激しい口づけだった。
「これは……別れのキスか」
「誓いのキスだ」
ネズミが微笑む。
「再会を必ず、紫苑」
ネズミが背を向ける。ハムレットとクラバットがその肩に乗り、小さく鳴き交わした。
チチチッ。チチチッ。
風が吹く。
雲が流れる。
ネズミの後ろ姿が遠ざかる。
一度も振り向かなかった。

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《第2位》 1269票

「きみのいない世界なんて、意味がない。ネズミ、何の意味もないんだ。」

──紫苑/『NO.6#9』より

こちらは、『NO.6#9』のこのシーンでの紫苑のセリフ。

──あさのあつこ『NO.6#9』より 「4 消えろ、消えろ、束の間の灯火」p.200

「不可能だ」
「なぜ」
「何度、言わせる。あんたには留まってやらなければならない仕事があるんだ」
「そんなもの、誰かに」
「任せてはだめだ。紫苑、あんたがやらなきゃだめなんだ。沙布との約束を忘れたのか。あの医者から託された言葉はどうするんだ。あんたは、受け止めると言ったんだぞ。紫苑……逃げるな。あんたが戦い、成し遂げるべき仕事がここにあるんだ。背を向けるわけにはいかない」
紫苑は俯いた。
ネズミの腕を摑んだ指に力をこめる。
わかっている。理解している。けれど……。
「きみのいない世界なんて、意味がない。ネズミ、何の意味もないんだ」
顎に指がかかる。
強く持ち上げられる。
濃灰色の眸が目の前にあった。

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《第3位》 1152票

「きみに惹かれている」

──紫苑/『NO.6#2』より

こちらは、『NO.6#2』のこのシーンでの紫苑のセリフ。

──あさのあつこ『NO.6#2』より 「1 生と死と」p.24~25

「……あんたは、あの都市の上部をほんの少しめくって、そこの臭いを嗅いだだけじゃないか。それで、全部わかったようなことを言う。贋物だろうが見せかけだろうが、NO.6には、暖かな寝床もたっぷりの食べ物も清潔な水もある。完璧な医療設備、娯楽施設、教育機関。ここに住む者たちが、どれほど望んでも決して手に入らないものばかりだ。それに未練がないだって? 傲慢だよな。虫唾が走るくらい傲慢だ。でなきゃ噓つきだ」
息を吸い込む。肘掛けを摑んだ指に力をこめる。
「傲慢かもしれない……だけど、噓はつかない。ここがどんな場所であろうとも、ぼくはここで生きていきたい。逃亡版としてNO.6を追われたからじゃなし。そうでなくても……どんな劣悪な環境であっても、ここにいたいんだ」
「理由は? 噓でも奇麗事でもないなら、何があんたをそこまで決意させた?」
「きみに惹かれている」
「は?」
「きみは、ぼくの知らないことを知っている。今まで誰も教えてくれなかったことを教えてくれた。うまく言葉にできないけれど……惹かれているんだ。とても。だから、ここにいたい。君と同じものを見て、食って、同じ空気を呼吸する。NO.6では決して得られないものを手に入れたい」

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《第4位》 916票

「きみはぼくを呼び、ぼくはきみに呼ばれた。」

──紫苑/『NO.6#9』より

こちらは、『NO.6#9』のこのシーンでの紫苑のセリフ。

──あさのあつこ『NO.6#9』より 「1 この眼で見たこと」p.12

漠とした恐怖。きみには無縁のものかもしれない。
ぼくは、息苦しかった。怖かった。叫びたかった。
だから、ぼくは窓を開けた……のだろうか。
ちがう。
そうじゃない。
ぼくは、きみに呼ばれた。
きみがぼくを呼ぶ、その声を聞いたのだ。
風音をかいくぐり、雨音を突き破り、きみの声はぼくに届いた。
きみはぼくを呼び、ぼくはきみに呼ばれた。
だから、ぼくは窓を開けたのだ。外へと開け放したのだ。
きみを求めて、両腕を伸ばしたのだ。
嗤うか? きみは、鮮やかな嘲笑を浮かべ、ぼくを揶揄するだろうか? 優雅な仕草で、かぶりを振るだろうか?
意味のない妄想だ。まるで似非芸術家の作品のように、鼻持ちならない自意識だけの産物じゃないか。

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《第5位》 857票

「失いたくないほど大切な相手なら、最後までちゃんと守れ。守るためなら、どんな無様なことだってやれよ、バカ。」

──イヌカシ/『NO.6#3』より

こちらは、『NO.6#3』のこのシーンでのイヌカシのセリフ。

──あさのあつこ『NO.6#3』より 「4 真実の嘘、虚構の真実」p.140

「余計なことに鼻をつっこむな。おまえは、依頼された仕事だけをしていればいい」
手を離す。イヌカシの小さな身体がよろめいた。
「紫苑には、コートの出所を教えただけだ。おまえさんに依頼されたってことは、一言ももらしていない」
「当然だ」
「ネズミ、紫苑は独りで行くぜ」
イヌカシは指の先まで痺れた腕をぶらりと振った。
「あいつは、おまえさんが何も知らないと思っている。だとしたら、黙ったまま独りで行くぜ。おばえさんを巻き込もうとしないはずだ。そうだろ?」
「なぜ、そんなことがわかる。おまえは、紫苑のパパなのか」
「パパじゃなくてもわかる? あいつがどういうやつか、おれより、おまえさんのほうがずっとよく、わかってるはずだ。だから、ないしょで動きまわってるんだろ」
「うるさい!」
声を荒げていた。感情が揺れ、気息が乱れる。イヌカシはまるで頓着しない。
失いたくないほど大切な相手なら、最後までちゃんと守れ。守るためなら、どんな無様なことだってやれよ、バカ。かっこつけて、隠し事をしたまま、なんでもかんでも、自分独りで片付けられるとでも思ってんのか。自惚れもほどほどにしとけ」

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2026年6月6日、最新刊『NO.6再会#3』の発売を記念して、著者・あさのあつこ先生のトークショーが開催されました。イベント内では、この名言総選挙の結果が先行発表され、トップ5にランクインしたそれぞれの言葉について、あさの先生から驚きのコメントが飛び出す一幕も!

現在、このトークショーのアーカイブ映像を期間限定で配信中です。ここでしか聴けない貴重なお話が盛りだくさんですので、ぜひチェックしてみてください。

\オンライン視聴チケット販売中/
2026年6月21日(日) 12:00まで販売
※アーカイブ配信は、2026年6月21日(日)23:59まで

2026年5月28日発売 『NO.6再会#3』

「NO.6」シリーズのその後の世界を描いた最新刊『NO.6再会#3』が2026年5月28日に発売されました。NO.6に新たな危機が迫るなか、ネズミが明かした「紫苑自身にまつわる残酷な真実」を知り、紫苑は感情を激しく揺さぶられることに……。激動の展開のなかで、感情のままにぶつかり合う紫苑とネズミ。再び試される二人の絆に、目が離せません。ぜひ、お手にとってご覧ください。

NO.6[ナンバーシックス]再会#3

NO.6[ナンバーシックス]再会#3

あさの あつこ(著)  toi8(絵)

発売日:2026/05/28

価格:定価:本体1835円(税別)

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あさの あつこ

あさの あつこ

Atsuko Asano
作家

岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。

岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。