
あさのあつこ『NO.6』14年ぶり新刊を5月に発表 「先読みした読者」のレビューに登場した“エモい言葉”ランキング
ネットギャリーに書かれた『NO.6[ナンバーシックス]再会#1』のレビューを公開
2025.05.05
第9位「深い」

再会の瞬間は、決して感傷的なものではない。むしろ、乾いていて、どこか他人行儀でさえある。しかし、その抑制された距離感が、むしろ二人の間に横たわる時間の深さを際立たせている。そこから巻き起こる感情の奔流は、まさに圧巻だった。(レビュアー)
イヌカシやシオン、火藍のやり取りや火藍の紫苑への深い愛情に、胸があたたかくなりました。(レビュアー)
新登場人物の謎めいた存在感が過去の話に影絵のような深みを加え、展開の可能性がさらに広がる手応えを感じさせます。(レビュアー)
愛情や時間の「深さ」や、新キャラが与える物語の「深さ」など、多くの読者が『NO.6』からさまざまな「深み」を感じていることがわかりました。
第8位「変わらない」
長い時間を経てもなお、以前と変わらない紫苑とネズミのテンポ感に救われる気持ちで読ませていただきました。(レビュアー)
紫苑のあの、手に入らないものに途方もなく恋い焦がれる、手に摑まらないものを必死に追いかける、どこか切羽詰まっていて見る人に何とも言えない切なさを与えてくれる彼のあの感じは、どんなに長い年月が経っても変わらないのだなと改めて実感しました。(レビュアー)
登場人物たちは、確かに私たち読者の知る彼らでありながらも、確実に2年もの歳月の経過を感じました。変わらない懐かしい部分にほんのりと温かい懐かしさを感じ、変わってしまった世界に恐れや焦りが募り、とにかくページをめくる手が止まりませんでした。(レビュアー)
最終巻から14年の時を経ても、紫苑とネズミがお互いを求める熱量が変わらないことに、多くのレビュアーが感動したようです!
第7位「待つ」
本当に本当に、この作品を生み出した全ての方に感謝します、ありがとうございます。14年ぶりのとっても感動的な内容でした。14年、ずっと待ってたよ。(レビュアー)
ずっと待っていました。2人を待っていた長い長い時間が、瞬時に消えました。またあの街に戻り、皆と再会できて、涙が止まらなくなりました。紫苑とネズミの2人はまた、互いを救いながら共に戦って行くんだと、辿り着けていなかった道程がまた始まるんだと、この再会が本当に嬉しいです。(書店関係者)
ページを開いた瞬間、かつて子どもだった私と、いま大人になった自分が同時に息を吹き返すような不思議な感覚に包まれました。「次のページに待ち受けるのは、優しさだけでは切り拓けない闇でしょう。それでも、彼らならきっと……」確信が、静かな喜びとなってページの隅々に染み渡っています。 (レビュアー)
とにかく紫苑とネズミの再会を待ち望んでいる『NO.6』ファンの多いこと! どのレビューからも、14年の時を感じさせないパッションを感じます。