【ランドセル3大ニュース】出た! ワークマンのランドセル パイナップルレザーやポケモンも必見!〔2025年度入学モデル〕

最旬! ラン活2025 #1 ~3大ニュース編~

ライター:遠藤 るりこ

2025年度の新作から、ランドセル業界にインパクトを与えた3大ニュースを紹介。  写真提供:マツモト

ランドセル選び(通称・ラン活)は、多くが入学1年前の春ごろからがスタートします。2024年も各社から、色・機能・素材・軽さなど、バラエティに富んだ2025年度入学モデルのランドセルがずらり勢揃い。

第1回は、機能性が高くて低価格な人気ブランド・ワークマンがランドセルを発売したビッグニュースから、世界的人気キャラクターのランドセル、大手メーカーから初登場したヴィーガンレザーランドセルをご紹介。

一般社団法人ランドセル工業会のアンケートによると、購入時期は5月が最多。コロナも一段落した今年のGWは、ランドセル選びに出かける親子も多いかもしれません。

さぁ、2025年入学モデルの楽しいランドセルをチェックしましょう!

「#ワークマン女子」からのリクエスト多数

1984年に創業した、ワーキングウェアブランドの「ワークマン」。現場作業をする男性向けの専門店から、近年ではアウトドア、レインウェア、スポーツなどのアパレルも展開。

ここ数年は「#ワークマン女子」という言葉も生まれるほどの人気で、2024年3月には、子ども服専門業態の「ワークマンキッズ」もスタート。そんな中、飛び込んできたのがワークマンランドセル登場のニュース!

「昨年(2023)発売した『フォーミュラスクエアバッグ』という中高生の通学カバンが大変好評だったんです」と話すのは、株式会社ワークマン広報部の松重尚志(まつしげ・なおゆき)さん。

来店する「#ワークマン女子」のママたちからランドセルの要望が届き、フォーミュラスクエアバッグをベースに開発をスタート。

ワーキングウェアブランドとしてつちかってきた機能性や耐久性などの知見をふんだんに生かした「ESスチューデントデイパック」(8,800円・税込)を、2024年6月から店頭にて発売します。

防弾チョッキにも使用されるほどの高い強度や耐久性が期待される、バリスティックナイロンという生地を使用。  写真提供:ワークマン
雨の通学にも耐えられるよう、防水カバーを搭載。引っ張り出すだけで装着できる仕様(写真左)。使いやすさと耐久性は言わずもがな。数年ごとに買い換えても、本革のランドセルより経済的!?  写真提供:ワークマン

「ランドセルの生地は、ビジネスバッグや工具袋などの素材としても使う丈夫なもので、気兼ねなく毎日の通学で使用できます。高学年の子どものランドセルが壊れたから買い替えたいという方にもお選びいただければと思います」(ワークマン・松重さん)

見た目こそシンプルですが、細部にはしっかり背負いやすいこだわりも。

「背面内部には、アルミステーというアルミ製の細いプレートが入っています。登山用リュックでも使うプレートで、重量のある荷物でもリュックの剛性が保たれ、背中全体で重さを負担するため、身体への負担がかかりにくく、疲れにくい構造になっています。また防水カバーをつけることによって長く使えるように配慮しております」(ワークマン・松重さん)

ワークマンは手ごろな価格帯も人気の理由ですが、こちらは8,800円(税込)と期待を上回る低価格っぷり。1万円でお釣りがくるランドセルなんて、ほかにないのでは?

「ワークマンでは、高機能・低価格を大切しているため、気軽に買いやすい価格にこだわりました」(ワークマン・松重さん)

高品質・低価格の新顔が、ランドセル業界に風穴を開けそうです。

ポケモンカラーに一目惚れする子どもが続出!?

「子どもの毎日をずっと楽しく。」をコンセプトにモノづくりを続ける、“くるピタ”ランドセルのマツモト。カブセ(ランドセルのふた部分)についたユニークな錠前が特徴的です。

「くるピタは、ドイツ・FIDLOCK社の独自技術をベースに、ランドセル用にカスタマイズして国内特許を取得した錠前です。開閉しやすく、耐久性にも優れた衝撃に強い錠前として、多くの子どもたちのランドセルに使用されています」(株式会社マツモト・竹味嘉夫〈たけみ・よしお〉さん)

『ポケモン』シリーズは、2022年4月から発売していましたが、2024年2月登場の新作はリニューアルをして、ポケモンの世界観をさらにリアルに再現した、イエロー・レッド(79,200円・税込)を発売。

世界中の子どもから愛されるポケモンの世界観を存分に落とし込んだ新作ランドセル。付け替え可能な大きな錠前が人気!  写真提供:マツモト
モンスターボールさながらのデザインとカラーリング。細部にもポケモンをちりばめたデザイン  写真提供:マツモト

「機能性はもちろんですが、とにかく見た目の楽しさにこだわっています。このシリーズは弊社社長が率先し、企画、販売も行っている肝いり商品なんですよ」(マツモト・竹味さん)

リリース後の反響は好調! 見た瞬間に一目惚れして『絶対にこれがいい!』と即決する子どもが続出。ポケモン世代の保護者たちにも好評といいます。

世界中の子どもも大人も大好きなキャラクター・ポケモン。子どもたちと共に、元気に登校している様子が目に浮かびます。

業界初! パイナップルレザーのランドセル

国内大手の老舗ランドセルメーカー・セイバン。特に“天使のはね”ブランドのランドセルが有名で、長年、多くの子どもたちの背中に寄り添ってきました。

そんなセイバンが2024年2月にリリースしたのが、パイナップルの葉からできた「ヴィーガンレザー」を使ったランドセル。「パイナセル」と、「パイナセル ライト」(各3色、64,900円・税込)です。

グリーン、ベージュ、グレーの全3色で、重量約1300gの「パイナセル」と、約1150gの軽量モデル「パイナセル ライト」を展開。 パイナップルレザーを生産する東南アジアの暮らしや豊かな自然をイメージしたデザインだ。  写真提供:セイバン

ヴィーガンレザーとは、動物の皮を使用せずに植物など非動物性の材料で作られた合成皮革のことで、昨今アパレル業界を中心に注目されています。「CHANEL(シャネル)」や「H&M」、「BOSS(ボス)」が起用したことでも話題になりました。

「セイバンも子どもたちの未来のためにできるアクションとして、ランドセルにヴィーガンレザーを取り入れたいと素材を探し始めました。そこで出会ったのがパイナップルレザーだったんです」(株式会社セイバン 広報担当・小柳和司〈こやなぎ・かずし〉さん)

スウェードタッチの他にはない独特の質感。高級感と、ナチュラルな雰囲気のどちらも兼ね備えている。  写真提供:セイバン

本来、廃棄されるはずだったパイナップルの葉を活用したパイナップルレザー。環境への負荷が少なく、ほかにない個性的な素材の風合いと、ほかのヴィーガンレザーよりも耐久性に優れている素材という点で採用が決まりました。

「『葉っぱからどうやって生地ができるの?』、『パイナップルの香りがする?』なんて、お子さんとの会話を楽しみながらランドセル選びをしていただけたら。身近で意外なものからできた素材であることをきっかけに、視野を広げていろいろなことに好奇心を持ち、想像力豊かに成長してほしいと願っています」(セイバン・小柳さん)

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ランドセルは、子どもたちの学校生活を支える大事なアイテムです。毎日の通学に寄り添うランドセルを、どんな視点で選ぶのか。ランドセルを前に、親子の会話もはずみそうです。

次回は、トレンドのニュアンスカラーランドセル。大人っぽい色合いがグッと増えた、人気ブランドの2025年度向け“推しカラー”を紹介します。

取材・文/遠藤るりこ

【取材協力と新作ランドセル】
・株式会社ワークマン
ESスチューデントデイパック/8,800円(税込) ※2024年6月より販売開始予定

・株式会社マツモト(くるピタ)
くるピタチェンジ/ポケモンランドセル/イエロー・レッド 79,200円(税込) ※2024年2月1日より予約開始

・株式会社セイバン(天使のはね)
「パイナセル」、「パイナセル ライト」/全3色、各64,900円(税込) ※2024年2月1日より販売開始

【関連サイト】
株式会社ワークマン
株式会社マツモト(くるピタ)
株式会社セイバン(天使のはね)

※「最旬! ラン活2025」は全5回です(公開日までリンク無効)。
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えんどう るりこ

遠藤 るりこ

ライター

ライター/編集者。東京都世田谷区在住、三兄弟の母。子育てメディアにて、妊娠・出産・子育て・子どもを取り巻く社会問題についての取材・執筆を行っている。歌人・河野裕子さんの「しつかりと 飯を食はせて 陽にあてし ふとんにくるみて寝かす仕合せ」という一首が、子育てのモットー。 https://lit.link/ruricoe

ライター/編集者。東京都世田谷区在住、三兄弟の母。子育てメディアにて、妊娠・出産・子育て・子どもを取り巻く社会問題についての取材・執筆を行っている。歌人・河野裕子さんの「しつかりと 飯を食はせて 陽にあてし ふとんにくるみて寝かす仕合せ」という一首が、子育てのモットー。 https://lit.link/ruricoe