【発達障害】の特性を強みに 話題の「葉っぱ切り絵アーティスト」が明かす「子どもの得意」を見つけるヒント

世界が注目するアーティスト「リト@葉っぱ切り絵」が語る 子どもの得意を見つける方法 #前編

何度注意されてもポケットにティッシュを入れたまま洗濯物を出してしまっていた、という子どものころの失敗から生まれた作品「あら、また洗濯物がティッシュまみれ…」   写真:リト@葉っぱ切り絵Instagramより
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発達障害であることを公表して活動する葉っぱ切り絵アーティスト・リトさん。もともと絵の勉強などしたことはなく、30代になって始めた葉っぱ切り絵の制作で注目を集めました。その背景には、「過集中」というADHDの特性を強みにできないかと考えての試行錯誤があったといいます。どんな子どもにもあるはずの「得意」を見つけるには? そのヒントをお聞きしました。

リト@葉っぱ切り絵  写真:嶋田礼奈

リト@葉っぱ切り絵(りとあっとはっぱきりえ)
葉っぱ切り絵アーティスト。1986年生まれ。神奈川県出身。自身のADHDによる偏った集中力やこだわりを前向きに生かすために、2020年より独学で制作をスタート。SNSに毎日のように投稿する葉っぱ切り絵が注目を集める。

「情熱大陸」(TBS系)、「徹子の部屋」(テレビ朝日)、「あさイチ」(NHK)といったTV番組や新聞など国内メディアで続々と紹介されるほか、世界各国のネットメディアでも驚きをもって取り上げられる。

自らの発達障害と向き合ってきた道のりを講演会・トークイベントなどでも伝えている。作品集に『いつでも君のそばにいる 小さなちいさな優しい世界』『葉っぱ切り絵いきものずかん』などがある。全国各地にて展覧会を開催するほか、2024年6月、個人美術館「LITO LEAF ART MUSEUM FUKUSHIMA」がオープン。

個人美術館「LITO LEAF ART MUSEUM FUKUSHIMA」 HP https://lito-leafart.com/

大人になって知った発達障害

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