それをやるから子どもが爆発!? 思春期の子を持つ親がやりがちな「NG行為」4選

思春期の反抗の激しさは親が原因!? 思春期の反抗期 乗り切りガイド#2

明治大学文学部教授:諸富 祥彦

大人にとっては大したことがないことでも、子どもにとっては大問題!

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シリーズ第1回(#1を読む)で、諸富先生は親が子どもに対して「弱音をいえる場を提供してあげられるといい」と解説しています。

しかし、せっかく我が子が勇気を出して不安や相談をしているのに、気づかないうちにNG言動をとる親が後を絶ちません。

これやっちゃダメ③ 最終的に説教する

思春期の親子にとって、子どもがSOSを出せる、あるいは親がSOSを受け取れる関係は作っておきたいものです。実際に弱音を吐くことは大事だと思っている親もとても多いと感じています。

しかし、いざ子どもから相談を受けると、「それくらい大したことはない」などといって、せっかくのSOSを知らず知らずのうちに打ち返してしまう親もいます。5分我が子の話を聞いたら、5分説教するパターンです。

SOSはとにかく受け止めてあげるだけでOKです。「○○君(ちゃん)、つらいことを教えてくれてありがとう」といったあとに、「でもさ、○○君(ちゃん)も悪いところあるじゃない?」なんて説教は不要です。

また、その場で解決しようと考えないでください。子どもからしたら簡単に解決できるものではないと思っていますし、実際に解決できない場合が多いのです。

子どもの問題だからと親が勝手に簡単に考えて、大人の価値観を押し付けて解決しようとすると、「大問題なのに舐めてる」「この親に話してもだめだ」と捉えられて、もう子どもから何も話してくれなくなります。

そうならないためにも、話は丸ごと聞いて共感してあげてください。「つらかったね」「大変な思いをしたんだ」「悲しいね」と、それで十分です。

子どもから弱音を吐かれたときに、多くの親がアドバイスをしないと仕事をした気分にならないようですが、上から目線の言葉は必要ありません。思春期に必要なのは、共感だと覚えておきましょう。

子どもから弱音を吐かれても、上から目線のアドバイスは不要です。必要なのは共感です。 写真:アフロ
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