
発達障害の「二次障害」とは? 不登校や鬱・不安を防ぐ対策と親の向き合い方を医師が解説
医師・古荘純一先生インタビュー<後編>
2026.05.27
同級生とのトラブルが絶えない、授業についていけない──。そんな学校での困りごとに潜む、子どもたちの発達障害。
文部科学省の全国調査(2022年※)では、小中学校の通常学級に通う子どもたちの約8.8%(約11人に1人)に、発達障害の可能性があると報道されています。
発達障害がより広く知られるようになった今では、投薬や療育といったサポートを受けながら、学校生活を送る子どもたちが増えています。
しかし、適切な支援に繫がり、本来の特性による困りごとが減った後でも、不眠や不安、不登校など、「新たな問題」に直面するケースが少なくありません。
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(※文部科学省「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」〔2022年12月13日〕、P4 )
診断後の安心に潜む「二次障害」の正体
発達障害への対応はできているはずなのに、新たな困りごとが出てしまう──「二次障害」と呼ばれるこの状況は、なぜ起こるのでしょう。「そこには発達障害ならではの、いくつかの難しさがある」と、小児精神科医・古荘純一先生(日本発達障害連盟理事)は説明します。
「発達障害は、診断と対応までに時間がかかります。発達に特性を持つ子どもの多くは診断までの時間で、怒られる経験や対人関係のトラブルを、たくさん重ねている。診断を受けるまでに、『どうせ自分はできないんだ』と自信を失って、疲れ果ててしまっているんです。対応が始まって困りごとが減っても、自信のなさから不安が深まる『二次障害』が起こりえます」(古荘先生)
また発達障害には、「いくつかの特性や別の疾患が重なっている」という難しさも。
「発達障害には主に4つの分類がありますが、そのうちのいくつかの特性を、重ねて持っている子どもは少なくありません。その場合、最初に診断されて対応した特性の症状が落ち着くと、重ね持っていた別の特性の症状が、より目立つようになることも。それに対応できないと、困りごとが繰り返されて、二次障害が起こりやすくなるのです」 (古荘先生)
この二次障害についてはまだあまり知られていません。どのように起こるのか、それを防ぐ方法や起こったときに保護者がするべきことを、古荘先生に伺います。


































