【サイエンス・スクエア つくば】で体験学習してみた 子どもが理科好きになる施設をママが詳細レポート

科学の街つくばで週末STEAM教育 注目のSDGs教育にもおすすめ

脳がだまされる! 「3D触力覚技術」

娘が指を置いているところは平面ですが、指先はスイッチを押した感覚やダイヤルを回した感覚があるんです。不思議!

これは体験しないと説明が難しいのですが……。はじめに平らですべすべのマウスパッドのようなエリアに指を置きます。つぎにつながれたパソコンの画面から、例えば「ダイヤル」を選び指を滑らせて上下に回すと、あら不思議。平らな場所のはずなのにまるで指先でダイヤルをカチカチと回しているような感触が味わえます。

これは細かな振動によって生み出された錯覚を利用したものだそう。ゲームなど身近に応用する場所がたくさんありそうです。

何もない場所なのに指が引っ張られる感覚などを通して、「脳の錯覚」という不思議さも体感することができました。

ゲームを通して身近なSDGsを考える「都市鉱山」とは?

都市鉱山という難しい概念も、ゲームとなるととたんに楽しくなっちゃうのは不思議です

「都市鉱山」とは、携帯電話やノートパソコンなど廃棄される電子機器のなかの貴金属やレアメタルから、金属資源を取り出し再利用すること。新たに鉱山を発掘しなくても、都市のゴミの中に鉱山資源が眠っていることから「都市鉱山」と呼ばれています。

子どもたちが夢中になったのは、「廃棄されるコンピューター基盤からレアメタルを取り出す」というミッションのゲーム。夢中になりすぎて軽い兄妹げんかが勃発するほど、子どもの好奇心を刺激していました。

「この大きさのふるいにかけたらお宝が取り出せるかな?」「軽いものは風で吹き飛ばせばお宝と分けられるのか」など、ゴミと資源の分け方を身近な経験に結びつけながら考えます。

小学校ではゴミ問題や3Rを4年生で学ぶことが多いようです。有限な資源やゴミ問題などSDGsも学べる体験でした。

何度でも会いたい! アザラシ型セラピーロボットの「パロ」ちゃん

まるで本物のペットのような反応をするパロちゃん。娘は施設前を通るたび会いたがります

サイエンス好き小5男子はともかく、サイエンスは別に……な小2女子の反応はどうだったのでしょうか。実はさほど理科好きではない娘も、今回2回目の訪問で、会うのを心待ちにしていた存在がいるのです。

それは「パロ」ちゃん。サイエンス・スクエア つくばの入り口にいる「パロ」ちゃんは介護用ロボットとして開発されたアザラシ型のセラピーロボットです。「パロちゃ~ん」という呼びかけに反応したり、撫でられると喜んだり、ひげを触られると嫌がったり。まるで本物のペットのようです。

動物好きの娘はパロちゃんを抱っこして(結構な重さがあるところもリアル)、何度も撫でたり呼びかけたり、メロメロです。老人介護施設や病院、個人所有などで人気があるそうです。

帰りの車内ではアニマルセラピーロボットが話題にあがりました。息子からは「ロボットだと本物のペットよりも味気ないと思う」という感想が。

「でも年をとって施設や病院に行ったら、本物のペットは持ち込めないし、お散歩や糞のお世話もできなくなるんだよ」と話すと、「たしかに、ペットは最期まで責任を持たないといけないんだよね。年をとったらセラピーロボットにするのはいいかもしれないね」と考えが深まったようでした。

脳波でコミュニケーションがとれる「ニューロコミュニケーター」

「ニューロコミュニケーター」で、アバターを選んだり意思をどのようにカテゴライズして伝えたりするかを体験しているところです

疾患などで言葉を話すのが難しい方が、脳波によって意思を伝えられる装置です。「おむつを替えてほしい」「ありがとう」などの言葉を、装置のアバターを通して家族や介護者に伝えられます。

娘はアバターの種類を選べるのが面白かったようです。ただ「便利だけど声がみんな同じなのがちょっと嫌。その人の声を使えればいいのに」との感想が。たしかにアバターは選べますが、音声は同じ機械音声でした。

「ゆくゆくは動画などに残った声で、本人の声を生成すれば親しみやすくなるのかも……」などと、素人の母もいつの間にかサイエンスの世界にハマっていくのでした。

筋肉を動かしたときに電気が目で見える体験は、大人でも楽しめます

ちなみに「Wonders of Science」ゾーンには、人間の体に流れる電気を体験できるセンサーがあります。手に力を入れたときに筋肉に流れる電気を、実際に目で見ることができる「キンデンセンサー」。小さいうちに体験すれば「自分の体のなかにも電気が流れているんだ」ということを知り、科学を学ぶのが楽しくなりそうです。

バーチャル見学で遠方の方も体験できます

このようにサイエンス・スクエア つくばは、直接訪れて五感で体験するのが一番です。でも場所柄、訪問が難しいこともあるでしょう。現在、こちらはバーチャル見学もできるようになっているんです。遠方の方は、サイエンス・スクエア つくばのホームページから訪れてみてはいかがでしょうか。

サイエンス・スクエア つくばのバーチャル見学はこちらから

また今回は「Innovation Zone」を中心にご紹介しましたが、小さなお子さんは「Wonders of Science」ゾーンがとっつきやすいかもしれません。ガイドの方に声をかければ、難しい研究展示についても小学生にわかりやすく嚙み砕いて説明してくれるので、理科が苦手な私でも安心して連れていけました。

科学を通して、未来を考えるきっかけにも

サイエンス・スクエア つくばには、サイエンスに親しんでもらいたいという気持ちで遊びに行ったのですが、実際に行ってみると、子どもたちが未来を考えるきっかけにもなると気づかされました。

最先端の研究は、子どもたちが生きる未来をよりよくするためのもの。つまり今まさに問題となっていることだからです。

ゴミ問題や高齢化社会など、科学をきっかけにいろいろと家族で話し合う機会になりました。ぜひお近くの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

※写真はすべて撮影:北林日菜

国立研究開発法人産業技術総合研究所つくばセンター
「サイエンス・スクエア つくば」
住所:〒305‐8561 茨城県つくば市東1‐1‐1
電話:029‐862‐6215(平日の午前9時~12時と午後1時~5時)
開館時間:9時30分~17時00分
休館日:月曜日(祝日の月曜は開館、翌平日休館)/年末年始/臨時休館日あり
入館料:無料
詳細はHP:https://www.aist.go.jp/sst/ja/

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きたばやし ひな

北林 日菜

Hina Kitabayashi
AnyMaMa(エニママ)ライター

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

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