【サイエンス・スクエア つくば】で体験学習してみた 子どもが理科好きになる施設をママが詳細レポート

科学の街つくばで週末STEAM教育 注目のSDGs教育にもおすすめ

サイエンス・スクエア つくば

小5の男の子&小2の女の子を育てているエニママのライター・北林日菜です。週末や放課後、お金をかけず、子どもたちと一緒に新しいことにチャレンジするのを楽しみにしています。

今回は家から近いつくば市の「サイエンス・スクエア つくば」で、最先端科学に触れる週末の過ごし方をご紹介します。都心から1時間、サイエンスに親子で触れる楽しみをぜひ皆さんも体験してみてください。

小さいころのワクワク体験が主体的に学ぶ子や理科好きの子を育てる

子どもの理科離れが叫ばれて久しい昨今。いま注目の「STEAM教育」のS(SCIENCE 科学)は、単に科学の知識を高めることが目的ではなく、子どもがさまざまな物事に好奇心を持つための役割を担っています。そのため座学よりも、子どもが体験してワクワクすることで、主体的に学んだり、好奇心を探求したりすることが大切です。

「サイエンス・スクエア つくば」は国の研究機関「産総研」のなかにあります

サイエンス・スクエア つくばは、日本最大級の公的研究機関「産業技術総合研究所」で研究されている最先端の科学技術のショールームのような存在。少し難しそうに見えるかもしれませんが、子どもでも親しみやすい工夫がたくさんあります。また学校教育で力を入れている「SDGs」を学ぶこともできます。

入館するときはここに注意!

このような通行証を発行してもらったら、車外から見えるところに掲示しておきましょう

サイエンス・スクエア つくばは産業技術総合研究所の広大な敷地内にあります。車の場合は正門から入ったら、入り口の警備員さんの指示に従い、いったん車を停めてから近くにある受付で「通行証」を発行してもらう必要があります。敷地内の地図もそのときにもらえます。

サイエンス・スクエア つくば館内はそこまで広くなく、仕切りのないワンフロアです。小さなお子さんがいる場合はベビーカー移動が可能です。トイレはきれいで広くおむつ替えなども可能です。

また隣には「地質標本館」という施設もあるのであわせて訪れるのがおすすめです。

子どもが最先端科学技術に触れたら……想像以上に素敵な反応がたくさん

入り口から展示スペースを見たところ。入り口ではロボットたちがお出迎え

展示ゾーンは、研究の歴史をまとめた「AIST History」、最新研究成果を紹介した「Innovation Zone」、科学の不思議をわかりやすく体験できる「Wonders of Science」の3つに分かれています。なかでも「Innovation Zone」には28もの最新研究が動画や試作品で展示されています。

さっそく子どもたちの反応とともにご紹介いたしましょう。

臨場感に驚き 「ファブリックスピーカー」

簡単なテントに見えますが、側面に布状のスピーカーが挟みこまれており、六角形の部分から実際に見ることができます

小5のサイエンス好き男子が食いついたのが、こちらのテント。「ファブリックスピーカー」と呼ばれるもので、伸縮性のあるやわらかい布から、スピーカーのように音が出せる最新音響システムなのです。

テントの中に入って、「水の音」「人の歌声」などいくつかのサンプルミュージックを選んでスイッチを押すと、テントの布の中から音が聞こえてきます。

特に感動したのは水の音。息子が「テントの中にいるのに、内側から雨が落ちてくるみたい!」と言うほどの臨場感でした。

アクティブラーニングの一歩として「どんな使い方ができるかな?」と考えさせてみました。

「ファブリックスピーカーでできたマスクがあれば、もっとしゃべっている声を伝えられそう!」

小学校生活のほとんどをコロナ禍で過ごした世代らしい答えが返ってきました。

ほかにも「帽子につければ、いつでも音楽を聞きながら移動できる」など、最先端科学による未来に楽しい夢がふくらみました。

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