時代遅れのルールをアップデート! 家族みんなが笑える帰省へ
焼肉店には義弟夫婦もやってきました。赤ちゃんに市販のレトルト離乳食を食べさせようとするAちゃんに気づいた義祖母。「あら、そんなものを……」と一瞬顔をしかめました。すかさずAちゃんは「私、もう頑張りすぎるのをやめたんです」と笑って答えていました。
そのとき、タイミングよく赤ちゃんが泣き始めました。いつもなら、Aちゃんが赤ちゃんを抱いて外に出ようとするところです。けれど私はすかさず、義弟の背中をぽんと叩きました。
「ほら、お父さんを呼んでますよ~!」義弟は驚いた顔で私を見ましたが、すぐに義母が言いました。「ほら、あなたがあやしてあげなさい。Aちゃんはゆっくり食べてね」
その言葉に、Aちゃんは少し驚いたあと、ほっとしたように笑いました。
「さ、Aちゃん。今のうちに焼肉、たくさん食べちゃおう。子育ては体力勝負だからね!」私がそう言うと、Aちゃんも少し安心したように笑いました。
Aちゃんの涙と、私たちの本音をきっかけに、義実家の空気は少しずつ変わっていきました。いつしか「お盆は肉禁止」や「エアコンなし」といった古いルールもなくなっていったのです。
昔から続いてきたルールにも、きっと当時なりの意味があったのだと思います。けれど、時代や家族の形が変われば、合わなくなることもあります。
「昔からそうだから」「ルールだから」と従い続けるのではなく、今の自分たちに合っているのか、家族みんなが無理なく過ごせるものなのか。そのたびに話し合いながら、少しずつ見直していけたらいいのだと思います。
文/構成・橘サチ
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