
「不登校の出席扱いや成績は?」 「フリースクール」の費用と知っておきたい法律・制度[教育ジャーナリストが解説]
特別公開『フリースクールという選択』おおたとしまさ著 2/4(全4回) (3/3) 1ページ目に戻る
2026.05.13
教育ジャーナリスト:おおたとしまさ
日本の学校教育は、憲法と教育基本法に基づき学校教育法によって定められていますが、学校教育法で定められた学校以外での学びについての考え方を定めたのが2016年に成立した「教育機会確保法」です。
この法律ができてから、不登校に対する世間の風当たりががらりと変わりました。フリースクールに関連してまず一般の保護者が知っておかなければならないのはこの法律ひとつだけで十分です。
しかも直接的に大事なのは、この法律に基づいて文部科学省が2017年に発した「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する基本方針」のほうです。
不登校はどの児童生徒にも起こりえる。不登校というだけで問題行動には当たらない。不登校児童生徒への支援の目的は社会的自立であり、学校復帰のみを目的にしない。不登校の親子を追いつめてはならぬ。――という主旨が明記されたことが画期的でした。
これらをもとにしてさらに文部科学省が2019年に発した「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」には別記1「義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」と、別記2「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」が添えられています。
出席認定や成績評価について学校側との話し合いで認識のズレを感じる場合には、基本知識として、いちどこれらの別記に目を通してみてください。
【編集部より】
不登校に悩みフリースクールを検討している親御さんにとって、各スクールの仕組みや費用はもちろんのこと、「出席」や「成績」といった学校の枠組みも重いプレッシャーになります。
しかし、法律や制度の正しい知識を持っていれば、不要な不安を減らし、悪質な業者から身を守ることもできます。
新書『フリースクールという選択』(講談社+α新書)では、このような基礎知識に加え、著者・おおた氏が実際に足を運んだ全国の多様なフリースクール約20校を徹底取材。
公立小学校とフリースクールを併用する柔軟な通い方や、大学内に設置された無料フリースクールなど、多様化する学びの形に「そんな選択肢があったんだ!」と驚かされます。
わが子に合った学びの場を探す第一歩として、ぜひお手に取ってみてください。
おおたとしまさPROFILE
教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。リクルートから独立後、教育に関してさまざまな観点から取材を行い、著書は90冊以上。どこの組織にも属さない在野の視点で現代の教育への考察・提言を続けている。メディアへの出演や講演も多数。
全4回の2回目
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3回目を読む※2026年5月14日より公開
4回目を読む※2026年5月15日より公開
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『フリースクールという選択』(講談社+α新書)刊行。
お子さんの「学び」「居場所」の新しい選択肢。多様化するフリースクールの理想と現実をルポしました。
































おおたとしまさ
1973年、東京都出身。教育ジャーナリスト。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。97年、リクルート入社。雑誌編集に携わり2005年に独立後、教育をテーマにさまざまな取材・執筆を続けている。中高の教員免許、小学校での教員経験、心理カウンセラーとしての活動経験もある。 主な著書に『勇者たちの中学受験』、『子育ての「選択」大全』、『不登校でも学べる』、『ルポ名門校―「進学校」との違いは何か?』、『なぜ中学受験するのか?』など80冊以上。
1973年、東京都出身。教育ジャーナリスト。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。97年、リクルート入社。雑誌編集に携わり2005年に独立後、教育をテーマにさまざまな取材・執筆を続けている。中高の教員免許、小学校での教員経験、心理カウンセラーとしての活動経験もある。 主な著書に『勇者たちの中学受験』、『子育ての「選択」大全』、『不登校でも学べる』、『ルポ名門校―「進学校」との違いは何か?』、『なぜ中学受験するのか?』など80冊以上。