【不登校】フリースクール探し「すぐ学校に戻れる!」の強い宣伝文句は要注意![教育ジャーナリストが解説]

「フリースクール」のいま~#1基礎知識編~教育ジャーナリストおおたとしまさ氏 (2/3) 1ページ目に戻る

教育ジャーナリスト:おおたとしまさ

──新著『フリースクールという選択』は、どういう方に読んでもらいたいですか。

我が子が不登校になった。学校に行きたがらなくなった。このままじゃいけないと思うけど、どうしていいのかわからない。そんな悩みや不安を抱えている親御さんに、ぜひ読んでほしいと思っています。

親御さんは、どこにも出口がないという気持ちになっているかもしれない。けっしてそんなことはありません。

「フリースクールっていう選択肢もあるんですよ。そこで次の一歩を踏み出してみたらどうですか」と伝えたくて、この本を書きました。フリースクールを考えたときの入り口にしてもらえたら嬉しいですね。

「フリースクール」という言葉は、最近よく目にしたり聞いたりするようになりました。でも、どういうところかはまだあまり知られていません。誤解や偏見も多いと感じます。「一度通い始めたら、もう二度と通常の学校には戻れない」とかね。

逆に、今は玉石混交の情報が簡単に手に入るので、調べれば調べるほど混乱してしまったりもする。たとえば、スマホで「フリースクール 評判」と検索したら、たちまちニュースから広告から、フリースクール関連の情報が大量に流れてきます。

不安に付け込まれて、あとで考えると大間違いの判断をしてしまうケースも少なくありません。

──ひと口に「フリースクール」といっても、さまざまな種類があるようですね。

「フリースクールとは、こういう学校のことだ」と明確に定義することはできません。規模も、機能も、目的も、形態も、学びの内容もまちまちです。

同じ「魚」の仲間でも、マグロもいれば金魚もいるし、その近くにはタコやイカもいるみたいなものでしょうか。なかには毒を持った危険な魚もいますしね。

個人商店的なフリースクールもあれば、大手チェーン的なフリースクールもある。オンラインのフリースクールもあるし、独自の教育思想に基づくいわゆるオルタナティブスクールもある。

本書ではこの4つのタイプを章ごとに分けて、具体的なフリースクールを20ほど取り上げました。ただし、おすすめのフリースクールを紹介するガイドブックではありません。フリースクールという世界をひととおり見て回るガイドツアーを意識しました。

見学時に役立つ 5つのチェック

──幅広いタイプの中から、我が子に合ったフリースクールをどう探せばいいんでしょうか。

親御さんとしては気になるところかと思いますが、「こういう子には、こういうフリースクール」という公式はありません。お子さんにとって居心地がいいか、また来たいと思えるか、いくつか見に行って“相性”を肌で感じてみるのがいいんじゃないでしょうか。

そもそも「我が子に合うかどうか」というのは、親が子どものことをよくわかっているというのが前提ですよね。まずは、そこから疑ったほうがいいかもしれない。

フリースクール選びを通して、我が子の意外な面を知ったという声は少なくありません。親自身がどんな教育観を持っているかに気づくチャンスでもあります。

とはいえ、見学に行ったり説明会に参加したりしたときに、そこがどんなフリースクールなのかを理解する手がかりがあったほうがいいですよね。

本書では「5つの補助線(居場所⇔学び、学校っぽい⇔学校っぽくない、個人商店⇔チェーン店、個別⇔集団、中継型⇔継続型)」を引いてみることを提案しています。ま、あまり堅苦しく考えずに、それぞれの学校の空気を何となく感じ取ってみてください。

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『フリースクールという選択』(講談社+α新書)刊行。
お子さんの「学び」「居場所」の新しい選択肢。多様化するフリースクールの理想と現実をルポしました。

フリースクールという選択

フリースクールという選択

おおたとしまさ(著)

発売日:2026/05/11

価格:定価:本体1200円(税別)

信用できるフリースクールの見分け方

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