小学校お受験試験日 最高のパフォーマンスを発揮する“お手紙”作戦

庶民嫁が見た! 受験本ではわからないTOKYOお受験の裏側⑩

ライター:華子

親はあらゆる可能性を考えて先回りを

しかし、ここで忘れてはいけないのが「もう一枚、余分にカードを書く準備をしておくこと」です。

それは、公立小学校の分のカードです。誰も、受験前から「不合格」だった時のことなんて、微塵(みじん)たりとも考えたくはないと思います。が、万が一、いや何億万分の一でも起こり得る可能性を視野に入れて、事前に地域の公立小学校を子どもと一緒に見学に行っておくことも非常に大切なのです。

そして、本命校と遜色ないよう、むしろ、それ以上に魅力的な「ご招待カード」を作成できるように準備しておくのです。

それは、まだ人生を歩み始めたばかりの小さな子が、不必要な挫折感を味わわなくていいように。他の子と同様に、小学校の入学をワクワクした気持ちで心待ちにし、ピカピカの1年生として修学のスタートが切れるように。

ここまで長い間、なるべく子どもに「受験生」ということ意識させぬよう、出来るだけストレスやトラウマを与えぬよう、用心深く慎重にやってきたのであれば、最後までそれを徹底して貫き通すべきです。それらが成し遂げられてこそ、真に“上手く仕上がった”状態といえるのではないでしょうか。

これまで施してきた最高の幼児教育を無駄にしないために。それが生涯の礎(いしずえ)となるように。それこそが、お受験を志した親が子に果たすべき最も重要な責務=「おやくそく」だと思うから――。

〜華子がお受験直前にやって良かったこと〜

①    いまさら新しい問題や難問には挑戦せず、定番問題で確実に点が取れるようにする

②    指定区域の公立小も受験校同様に見学しておく

③    キラキラの「小学校からのご招待カード」を作って渡す

④    最後の1ヵ月はとにかくストレスを与えぬように過ごさせる
外遊びで生き生きとした表情を育むのも吉

※この記事は、ライター華子の個人的体験及び感想に基づくものです。私見のため、一般的な見解とは異なる場合があります。また、一部については創作的表現が含まれております。

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はなこ

華子

ライター

ライター。一般的なサラリーマン家庭で育ち、公立で小・中・高を過ごす。都内の大学卒業後、プチセレブな夫と出会い、結婚。女児の母。庶民との差に日々驚きつつも、平然なふりを装ってアセアセと暮らしている。 TOKYOお受験の裏側

ライター。一般的なサラリーマン家庭で育ち、公立で小・中・高を過ごす。都内の大学卒業後、プチセレブな夫と出会い、結婚。女児の母。庶民との差に日々驚きつつも、平然なふりを装ってアセアセと暮らしている。 TOKYOお受験の裏側