「色選び」に迷う 好きな2色を選べる《バイカラー》が人気〔2026年度入学モデル〕

最旬! ラン活2026 #4~バイカラー編~

ライター:遠藤 るりこ

子どもの自由と個性を大切にしたバイカラーランドセル

今でこそ、たくさんの色がそろうランドセルですが、約15年も前(2010年)に「自由な色選び」を提案したのが、1904年創業の老舗ランドセルブランド「トヤマかばん店」(群馬)です。

「ランドセルの色の常識を変えたい、もっと自由な色選びをしてほしいというのが弊社のコンセプトでした。2つの色で迷っている方に、両方を選んでいただけるようなバイカラーを考案したのは、2010年のこと。当時はバイカラーという言葉はなかったので、『ツートンカラー』として発売をしました」(トヤマかばん店・外山昇さん)

同系色を組み合わせても、反対色を組み合わせても、しっくりくるバイカラーランドセル。  写真提供:トヤマかばん店
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本体の色とかぶせの色が異なるツートンカラーランドセルは、ランドセルは1色という常識をくつがえすものでした。発売当初は、キャメル×チャ(茶)や、ローズ×ボルドーなどシックな同系色の組み合わせが人気だったといいます。

「カラーの組み合わせが、ほかにはない特別感があると好評でした。『迷っていた2色があって、片方の色をあきらめなくてよかった』という声も。特にここ数年でバイカラーのランドセルが浸透してきたかなと感じています」(トヤマかばん店・外山さん)

近年は色の組み合わせ数もかなり増え、サックスブルー×ラベンダーなどの淡い色合いが多く選ばれているといいます。2026年度向けの『トヤマかばん店オリジナルバイカラーランドセル』(76,000円・税込)は、全43通りの組み合わせがあります。

「おすすめは、本体がグレーのシリーズです。かぶせの色は7色(クロ・コン・チャ・フォレストブルー・ボルドー・モスグリーン・ライトグリーン)から選べます」(トヤマかばん店・外山さん)

さらに、背あてと内装の色は8色から、糸の色は24色から選べるので、他とかぶらない、自分だけのオリジナルランドセルが作れます。

「キャメルとレンガのような同色系で揃えるのもいいですし、同じキャメルでもコン(紺)など差のはっきりした反対色との組み合わせもあります。

自分で選んで作った自分だけのランドセルで、楽しく学校に通っていただけたらうれしいです」(トヤマかばん店・外山さん)

淡い色合いの組み合わせが最近のトレンド。クラシックな定番カラーから、人気のくすみカラーもラインナップに。  写真提供:トヤマかばん店

デザイナーセレクトの組み合わせが大人気!

特に人気の高い色を専任デザイナーが組み合わせたのが、羽倉ランドセルの「耐性牛革バイカラー- Hakura Selected -(以下、耐性牛革バイカラー)」(全20デザイン、73,700円・税込)です。

羽倉自慢のオリジナルカラーが際立つ、耐性牛革バイカラーシリーズ。  写真提供:羽倉ランドセル

「羽倉ランドセルは28色のオリジナルカラーをラインナップしています。さらに『好きな色が複数あって、ひとつに決められない』という声に対して、メインカラーとなるランドセルのかぶせ24色と、サイドカラー25色から好きな色を選べるオーダーランドセルシリーズを展開しています」(羽倉ランドセル・宮嶋恵美さん)

しかし、色の組み合わせバリエーションがとても多いため、「迷いすぎて決められない!」という声もありました。

「そこで人気の色の組み合わせの中から専任デザイナーが配色にこだわった『耐性牛革バイカラーシリーズ(全6種類)』を昨年(2024年)発売したところ、このシリーズが大変好評で。バイカラーを求めていた方が多いこともわかり、今年は20種類にバリエーションを増やしました」(羽倉ランドセル・宮嶋さん)

おすすめは、「バイオレット×ラベンダー」、「ダークグリーン×キャメル」。男女問わず人気な「イエロー×オレンジ」などがあります。いずれも、2026年モデルで登場した新しい組み合わせカラーです。

「バイオレット×ラベンダー」「ダークグリーン×キャメル」「イエロー×オレンジ」いずれも2026年モデルの新色。  写真提供:羽倉ランドセル

「バイカラーをシリーズとして発売したことで、色の組み合わせ、価格とも選びやすくなったと、親子ともにとても好評です。子どもの個性に合わせて好きなカラーの組み合わせを親子で一緒に楽しみながら見つけてもらえたら嬉しいです」(羽倉ランドセル・宮嶋さん)

ユニコーンやレインボーが個性的な2色に!

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