
ノーベル化学賞受賞の硤合憲三博士とかこさとしさんの意外な“つながり”とは
かこさとしさんの伝説の化学絵本の誕生に実は……!
2026.10.15
(『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい 1原子と分子のたのしい実験』より)
伝説の化学絵本誕生は、硤合憲三博士の恩師がきっかけ
硤合憲三(そあい・けんそう)東京理科大学栄誉教授がノーベル化学賞を受賞され、日本中がこの嬉しいニュースに沸き立ちました(フランスのアンリ・カガンさんとの共同受賞)。
かたや生前、およそ200冊の科学絵本を出版し、子どもたちと科学の架け橋となる作品を数多く残したかこさとしさん。2026年3月〜6月には、上野の国立科学博物館にて「かこさとしの科学絵本展」も開催されました。
硤合憲三博士と、かこさとしさん。実は、ある人物を介した意外な繋がりがあるんです。
その人物とは、向山光昭(むかいやま・てるあき)博士。硤合博士の恩師に当たる人です。
硤合博士は、東京大学大学院時代に、向山博士の研究室に所属し、修士課程終了まで直接の指導をうけていました。この向山博士が、かこさとしさんの自慢の親友の一人でもあったそうです。
かこさとしさんが初めて作った化学絵本シリーズ『絵でみる化学のせかい』(1巻初版刊行1981年 日本化学会監修 偕成社刊)。
出版のきっかけとなったのは、向山博士から
「絵本をかいているなら化学の絵本もかけよ」と言われたからなんだとか。
後にかこさんはこのシリーズについて
「畏友向山光昭(東京大学)の強迫(!)の賜物です。」
と茶目っ気たっぷりに書いていたこともありました。
かたや生前、およそ200冊の科学絵本を出版し、子どもたちと科学の架け橋となる作品を数多く残したかこさとしさん。2026年3月〜6月には、上野の国立科学博物館にて「かこさとしの科学絵本展」も開催されました。
硤合憲三博士と、かこさとしさん。実は、ある人物を介した意外な繋がりがあるんです。
その人物とは、向山光昭(むかいやま・てるあき)博士。硤合博士の恩師に当たる人です。
硤合博士は、東京大学大学院時代に、向山博士の研究室に所属し、修士課程終了まで直接の指導をうけていました。この向山博士が、かこさとしさんの自慢の親友の一人でもあったそうです。
かこさとしさんが初めて作った化学絵本シリーズ『絵でみる化学のせかい』(1巻初版刊行1981年 日本化学会監修 偕成社刊)。
出版のきっかけとなったのは、向山博士から
「絵本をかいているなら化学の絵本もかけよ」と言われたからなんだとか。
後にかこさんはこのシリーズについて
「畏友向山光昭(東京大学)の強迫(!)の賜物です。」
と茶目っ気たっぷりに書いていたこともありました。
かこさとしさんといえばの「ものづくし」。化学の実験器具が並ぶと圧巻です。(『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい 1原子と分子のたのしい実験』より)
かこさとしさんの科学絵本のポリシー
(『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい 2 なかよし いじわる 元素の学校と周期表』より)
自身も東京大学工学部応用化学科出身で、絵本作家になる前は研究職に就いていたかこさん。
科学分野に対する深い知見と緻密な調査に裏打ちされた科学絵本のファンも多く、それがきっかけで研究職などに進むことになったという話も。
かこさんには、科学絵本を作るにあたり、とても大事にしていたポリシーがありました。
子どもの頃に読んでいたことが、大人になって変わってしまっていたらがっかりしてしまうから、先の先まで調べ尽くして、少なくとも20年は変わらないものにしなければならないということ。
そして、子どもが読むものだからといって手加減せず、本物の知識をわかりやすく噛み砕いて描くこと。
そのため、40年以上前に描かれた本ながら、「びっくりするほど新しい」のです。
とはいえ、出版されてから年月がたったこともあり、思い入れの強かった「絵で見る化学のせかい」シリーズを、最新の知見を加えたものに新装改訂することはかこさんの願いでもありました。
その思いを受け継ぎ、親交が深かった藤嶋昭(ふじしま・あきら)東京理科大学栄誉教授の監修により、『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい』(全5巻)として生まれ変わりました。
子どもたちに本物の賢さを身につけて欲しいというかこさんの願いは、日本を代表する化学者たちのバックアップも受けながら、時を超えて受け継がれ続けてきたのです。
科学分野に対する深い知見と緻密な調査に裏打ちされた科学絵本のファンも多く、それがきっかけで研究職などに進むことになったという話も。
かこさんには、科学絵本を作るにあたり、とても大事にしていたポリシーがありました。
子どもの頃に読んでいたことが、大人になって変わってしまっていたらがっかりしてしまうから、先の先まで調べ尽くして、少なくとも20年は変わらないものにしなければならないということ。
そして、子どもが読むものだからといって手加減せず、本物の知識をわかりやすく噛み砕いて描くこと。
そのため、40年以上前に描かれた本ながら、「びっくりするほど新しい」のです。
とはいえ、出版されてから年月がたったこともあり、思い入れの強かった「絵で見る化学のせかい」シリーズを、最新の知見を加えたものに新装改訂することはかこさんの願いでもありました。
その思いを受け継ぎ、親交が深かった藤嶋昭(ふじしま・あきら)東京理科大学栄誉教授の監修により、『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい』(全5巻)として生まれ変わりました。
子どもたちに本物の賢さを身につけて欲しいというかこさんの願いは、日本を代表する化学者たちのバックアップも受けながら、時を超えて受け継がれ続けてきたのです。










































かこ さとし
1926年現在の福井県越前市に生まれる。工学博士、技術士(化学)。東京大学工学部卒業後、化学会社に勤務しながら、ボランティアで子どもたちと関わり、『だむのおじさんたち』で本作家としてデビュー。『だるまちゃんとてんぐちゃん』、『からすのパンやさん』をはじめ、『かわ』『宇宙』などの科学絵本も含め、著作は600冊以上に及ぶ。菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、巌谷小波文芸賞など受賞多数。越前市にかこさとしふるさと絵本館「砳」、だるまちゃん広場(武生中央公園)がある。2018年5月没。 公式ウェブサイト https://kakosatoshi.jp
1926年現在の福井県越前市に生まれる。工学博士、技術士(化学)。東京大学工学部卒業後、化学会社に勤務しながら、ボランティアで子どもたちと関わり、『だむのおじさんたち』で本作家としてデビュー。『だるまちゃんとてんぐちゃん』、『からすのパンやさん』をはじめ、『かわ』『宇宙』などの科学絵本も含め、著作は600冊以上に及ぶ。菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、巌谷小波文芸賞など受賞多数。越前市にかこさとしふるさと絵本館「砳」、だるまちゃん広場(武生中央公園)がある。2018年5月没。 公式ウェブサイト https://kakosatoshi.jp