キャラバンカーに本をたくさん積んで、全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。
幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など様々な訪問先で、おはなし会を重ねてきたおはなし隊の隊長さんが、子どもたちに人気の絵本の読み聞かせのコツをお教えします!
「ここは まちで いちばんにんきの レストラン。きょうも みせは おおいそがし。せんじつ、ひとりの コックが あたらしいなべを かってきました。」
物語の世界に子どもたちを案内していく大事な文章ですね。子どもたちは左下の鍋の絵に注目していますから、その表情を確かめながらゆっくりと読み始めましょう。
「ところが この なべときたら……、」
次のページへと続く文です。「ところが」は、何か予想外のことが起きる予感を表現する読み方で雰囲気をつくり、子どもたちの気持ちをつかんでいきましょう。料理中に笑いだす、とんでもない鍋だったことがわかります。
「ウフフフ! アハハハハ!」
鍋の笑い声は、身勝手な鍋の性格づけをして読みましょう。
「りょうりが ジャバ~!」
鍋が料理を吐き出すイメージで。
「だって おもしろいんだも~ん」
生意気そうな口調で表現するとよいですね。
「もう おまえには りょうりを つくらせん!」
料理長がかんかんに怒っているように勢いよく。
「そして、3かげつ たった ある ひのこと。その ひは いつにもまして おおいそがし。」
ようやく鍋を使ってもらえるようになります。忙しい厨房のようすは少し早口で読んで変化をつけると、鍋が態度を改めて仕事をするようすの臨場感が伝わります。
最初の見返しの、料理が未完成のお皿とはうって変わり、おいしそうな料理が盛りつけられたお皿が並んでいますね。子どもたちの心に残るようにしっかり見せてあげてください。
裏の表紙を見せて、表に戻して表紙を見せてから、裏の表紙も開いて、絵がつながっているのを見せます。表紙から裏の表紙まで、子どもたちを、いっぱい楽しませてあげてくださいね♪
子どもたちは「給食の鍋がこれだったらいやだー」と、笑いながら聞いてくれます。ユーモアたっぷりのお話を、絵のメッセージに導いてもらいながら、子どもたちといっしょにお話を楽しんで読んでくださいね。
本とあそぼう 全国訪問おはなし隊
たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai
たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai