【試し読み】ダンゴムシがジグザグに進むのはなぜ? 科学の芽えほん「ダンゴムシはめいろのたつじん?」を公開!

筑波大学 朝永振一郎記念「科学の芽」賞受賞作を絵本化 小学3年生のユニークな大実験!

【試し読み】科学絵本『ダンゴムシはめいろのたつじん?』

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ダンゴムシが、右に曲がった後は左に、左に曲がった後は右に進む「交替制転向反応」という習性を持っていることを知っていますか?

当時小学3年生の橋本類さんは、この習性を知り、ジグザグに進めばゴールできるめいろを作りました。
そして、実際にダンゴムシに挑戦させ、ダンゴムシが「めいろのたつじん」なのか、さまざまな実験をしました。

この絵本には、橋本類さんの好奇心がぎっしりつまっています。ひと味ちがうユニークな自由研究を、ぜひお楽しみください!

筑波大学 朝永振一郎記念「科学の芽」賞受賞作『ダンゴムシはめいろのたつじん?』

『ダンゴムシはめいろのたつじん?』 かんちく たかこ/文 スギヤマカナヨ/絵 橋本 類/原案
ぼくは、公園や 野原に いる 小さな 虫が すき。なかでも ダンゴムシが だいすきだ。
だから、ダンゴムシが いたら、ずっと 見つづけちゃうんだ。そのうちに、からだの つくりや 食べものの こと、なんでも 知りたく なって、本で しらべるように なった。

見ているだけでは わからなかった ことも、いろいろ わかったぞ!
ある 日、ぼくは、ダンゴムシが 「めいろの たつじん」だと いう ことを 知った。ダンゴムシには、ジグザグに すすむと いう とくいわざが あるらしい。かべに ぶつかって 右に まがったら、つぎの かべでは 左、つぎは 右と すすむんだって。

ぼくが 見た ダンゴムシも、おちばの かたまりや 小石に ぶつかったら、あともどりしたり、のぼったり しないで、ちがう 方向に すすんでいた 気が する。よし、めいろを つくって、たしかめてみよう!
さっそく ダンゴムシを さがしに いこう!

公園の 草むらで、大きな 石を ひっくりかえしてみた。ダンゴムシは あわてて、うろうろ。「ごめん、ごめん。」

「だれか じっけんを てつだってくれないかなぁ?」おちばを ひっくりかえしてみると、ぼくに 近づいてくる ダンゴムシ。「なに それ、おもしろそう!」って いってくれたみたい。

ぼくは、てつだってくれそうな 5ひきを つれかえって、名前を つけた。あんこ、きなこ、よもぎ、ごま、みたらし。みんなで がんばろう!
ぼくは スタート地点に あんこを おいてみた。道はばも ちょうど よさそう! 「あんこ、じゅんびは いいかい? ようい、スタート!」

あんこは、しょっかくを ふりふり 歩きだした。さいしょの かべで 右に まがって、つぎは 左。右、左、右。

ほんとうに、右、左、右って、ジグザグに すすむんだ! 5ひきの ダンゴムシに 2回ずつ めいろに ちょうせんしてもらったら、みたらしだけ、2回目に かべを のぼってしまったけれど、みんな ゴールできた。
絵本『ダンゴムシはめいろのたつじん?』では、この後さらにおもしろい実験が続きます。

めいろをぐるぐる回してダンゴムシの目を回してみたら? 
めいろの途中にダンゴムシの大好物を置いてみたら? 

ダンゴムシはどんな障壁があっても、ゴールにたどりつけるのでしょうか? 
続きはぜひ絵本をごらんになってお楽しみください!

【確かめよう!】ダンゴムシになったつもりで、右、左、右、左……と、めいろをたどってみよう!

『ダンゴムシはめいろのたつじん?』より

【見てみよう!】ダンゴムシがめいろをたどる動画で、ダンゴムシが本当に「めいろのたつじん」か確かめよう!

だんごむしめいろチャレンジ

絵本『ダンゴムシはめいろのたつじん?』の巻末には、めいろのつくりかたも掲載されています。(実験・撮影/スタジオ・ポーキュパイン)
科学の芽えほん ダンゴムシは めいろの たつじん?

科学の芽えほん ダンゴムシは めいろの たつじん?

かんちく たかこ(文)  スギヤマ カナヨ(絵)  橋本 類(原案)

発売日:2026/01/19

価格:定価:本体1900円(税別)

文/かんちくたかこ
科学絵本を多く手がける絵本作家。主な著書は『なにかななにかな 海のなか』『ほうさんちゅう』『すずめのまる』(以上、アリス館)、『くらべて よもう どうぶつの赤ちゃん(全3巻)』(あかね書房)、『タンポポのたね どうしてとんでいくの?』(文一総合出版)など。好きな虫はアケビコノハ。

絵/スギヤマカナヨ
静岡県生まれ。東京学芸大学美術科卒業後、ステーショナリーの会社へデザイナーとして就職。1990年よりフリーランスとなる。『ペンギンの本』(講談社)で講談社出版文化賞を受賞。主な作品に『K・スギャーマ博士の動物図鑑』(絵本館)、『山に木を植えました』(講談社)、『やっぱり犬がほしい』(アリス館)、『いち にの さん!』(童心社)ほか多数。好きな虫はテントウムシ。
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