2021.03.11

一体何が飛び出すのか?『ちゅうちゅうたこかいな』 読み聞かせのコツ

「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」隊長がお教えします

読み手 ーーおはなし隊隊長 清時緑

※この記事は、講談社絵本通信に掲載の記事を再構成したものです。
 

キャラバンカーに本をたくさん積んで、全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。
幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など様々な訪問先で、おはなし会を重ねてきたおはなし隊の隊長さんが、子どもたちに人気の絵本の読み聞かせのコツをお教えします!

「ちゅうちゅうたこかいな」の言葉に合わせて、たこつぼからいろいろなものが飛び出してきます。単純な繰り返しですが、リズミカルで、次には一体何が飛び出すのか? ドキドキ感もあり、子どもだけではなく親子で楽しめる読み聞かせ絵本です。

『ちゅうちゅうたこかいな』
作:新井洋行 講談社

ちゅうちゅうたこかいな
タコつぼのみの、このページもしっかリ見せてあげましょう。

扉絵のたこつぼ
『ちゅうちゅうたこかいな』より

たこつぼから赤い頭を指でさしながら、「ちゅうちゅうたこかいーなーー」と「なー」をのばしながらページをめくり、たこつぼにのったタコと「な」を見せてあげます。

たこつぼから赤い頭がちらっと見える
『ちゅうちゅうたこかいな』より

次のページの、たこつぼから見える赤いものを指さしながら、「次は何かな?「な」の付く物だよ、皆も一緒に言ってみようね」と誘導し……「せえの! ちゅうちゅうたこかいなーーー」と、「な」を残し次のページへ。

つぼから出ている小さいたこを指さしながら、「せえの! ちゅうちゅうたこかいなーーー」……と、ぺージをめくります。

「ナポリタン!」
「ケチャップ味のスパゲッティ、おいしいよね」など、話しかけてみます。

ナポリタン!
『ちゅうちゅうたこかいな』より

次もツボから出ている角を指さしながら、「せえの! ちゅうちゅうたこかいなーーー」。「な」を残しながらページをめくります。
「なまはげ!」
東北地方のお祭りに出てくる鬼ですね、と説明も入れてみます。

同じように、ページを進めていきましょう。

なかまのいかさん登場
『ちゅうちゅうたこかいな』より

たこつぼから出ている怒ったイカのページでは、次は少し声のトーンを落として、読みながらページをめくります。
「なかまわれ」

次のページは文字が左側に、絵が右側にあります。墨のかけ合いでドロドロになった絵を指さしながら、少しトーンを下げながらページをめくります。
「なかなおり」
仲直りできたね。よかったね。

読み方のコツとしては、
「ちゅうちゅうたこかいーーーなーー」と「な」を残してページをめくると、「な」の付く言葉がわかりやすく面白さが増します。初めて聞く「ちゅうちゅうたこかいな」のリズムのある言葉を子どもたちはすぐに真似をしてくれます。また、数え歌にのせて絵本のお話を進めるのもいいですね。

●今回読んだ本

『ちゅうちゅうたこかいな』
作:新井洋行 講談社

●プラス1冊

上手に、かまずに読めるかな?
キュートな「すもも」が紹介するさまざまな早口言葉の絵本。

『はやくちことばえほん ももも すももも』
作:新井洋行 講談社

「全国訪問おはなし隊」ってなあに?

たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。
2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。
スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね!