3歳の成長を感じた! 子どもを引き付ける物語【孫に読み聞かせる絵本を専門家が推薦】
孫4人と楽しむ絵本の魅力を綴る「ばあばのまごまご絵本日記」#10
2024.05.22
絵本コーディネーター:こが ようこ
今回紹介するのは、4歳と3歳がストーリーに引き付けられた、おじいちゃんの愛を感じる絵本です。
じいじとばあばの反省会
甘やかそうと思っているのではなく、家ではできないことをさせてあげたい。家で毎日、お手伝いと称して野菜を洗い続けられたり、お風呂で風船に水を入れて爆発させたり、絵の具でベタベタお絵かきしたりでは、たまったものではありませんが、じいじとばあばの家はアミューズメントパーク! 今日は特別な日! ですからね。
でもね、ご存知のとおり子どもって度を超すんです。フフフ。限度を知らない。ハハハ。何でも許されると思ってしまう。そして、どんどんエスカレート!
でね、とうとうじいじは、あまりに言うことを聞かないぴっぴくん(3歳)に雷を落としちゃった。ぴっぴくんがワーンと泣いて、ぱっぱちゃんも驚いていました。「あーあ、やっちゃった! でも、まあ仕方ないなあ」と横目で見ていたわたくしです。難しいですね。甘えさせてあげたいけれど、しつけの部分はどうする? っていうこともある。じいじばあばの道も子育て同様、探り探りです。
ところで、笑っちゃったのは、二人が帰った後のじいじでした。もうすっかり肩落としちゃって、「オレはもう嫌われた」って。笑っちゃ悪いけれどかわいくなっちゃう。当の本人、ぱっぱちゃんとぴっぴくんはすぐケロっとして、次の日また「じいじの家行くー!」って言っていたそうですよ。ありがたーい!
『ナミチカのきのこがり』
ぱっぱちゃん(4歳)とぴっぴくん(3歳)に読んでいたら、横にいたぺっぺくんがギャン泣きに。それでも二人が見入っているので、ギャン泣きのぺっぺくんを片手で抱き抱え読み続けました。ストーリー絵本もこんなに楽しめるようになったんだと、二人の成長を感じた絵本です。
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
こが ようこ
作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。
作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。