「効果的な読み聞かせ」 3つの秘訣〔時間・書目・方法〕を国立小・元司書教諭が伝授

【「絵本」でことばを育み心を耕し国語力の素地を養う#2】親子で一緒に楽しむことから始まる読書習慣

これまで、たくさんの子どもたちに読み聞かせをしてきた京都女子大学准教授の齊藤和貴先生

第1回では、「幼いころから、絵本によってことばを育んだり、心を耕したりすることが、結果的に国語力の素地を養うことにつながること」や、「親子で絵本の読み聞かせを楽しむ際に押さえたいポイント」について紹介しました。

それを踏まえ、第2回は、「読み聞かせをするうえで生じる素朴な疑問」や、「絵本の読み聞かせが子どもたちにもたらす良い影響」について、引き続き、京都女子大学准教授の齊藤先生に教えてもらいました。

「読み聞かせのベストなタイミングやシチュエーション」「子どもたちに寄り添った絵本の選び方」「上手な読み聞かせの方法」などを紹介しています。ぜひ、参考にしながら実践してみてください。

◆齊藤和貴(さいとうかずたか)
京都女子大学発達教育学部教育学科准教授。東京都公立小学校および東京学芸大附属小金井小学校にて28年間、教育活動や授業実践に取り組んできた経験を持つ。司書教諭の経験を生かし、「絵本を活用した授業づくり」にも精力的に従事。著書に『豊かな心と思考力を育む 絵本で広がる小学校の授業づくり』(小学館)などがある。

※2回目/全7回(#1を読む#3を読む#4を読む#5を読む#6を読む#7を読む)(公開日までリンク無効)

「効果的な読み聞かせ」にまつわる、素朴な疑問を解消

司書教諭の免許を持つ学級担任として、たくさんの子どもたちに読み聞かせを実践してきた経験のある齊藤先生のところには、「読み聞かせ」にまつわる、さまざまな疑問が寄せられるといいます。

なかでも、多く寄せられるのが、「いつ読み聞かせるのが良いでしょうか?」「どんな絵本を選んだらいいの?」「上手に読み聞かせる方法があったら教えて!」という3つの疑問。

この3つの疑問を解消する方法を、齊藤先生に教えていただきました。

【疑問1】いつ読み聞かせるのが良いでしょうか?

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