2021.02.09

コロナ禍に子どもと暮らす 片づけで「幸福を引き寄せられる」理由

『これが最後の片づけ』の片づけアドバイザーが伝授〔第3弾〕

寄稿家:石阪 京子

一見幸せそうに見える家庭であっても、夫婦関係、子育て、健康面、老後への心配など、家族間での悩みには限りがありません。それを少しでも和らげ、幸せに近づくにはどうしたらいいか、その解法が片づけの中にあるというのが、片づけアドバイザーとして活躍する石阪京子さんの信念です。

石阪さんが関わってきた3つのご家族を例に、ご自身の生活を振り返ってみてはいかがでしょうか。

忙しく仕事をしても お金の不安を抱えている現状

5時30分  起床
7時     妻出勤
7時30分   夫が子どもを保育園に送り仕事に向かう
18時    妻が保育園へお迎え、買い物
19時    夕飯準備
20時    夕飯、洗濯、お風呂
21時    子どもたちを寝かしつけ
22時    夫が帰宅し夕飯
23時    持ち帰り仕事がある時は仕事をする
24時〜25時 就寝

こちらは、フルタイムでの共働き、1歳半と5歳の子育て真っ最中のAさまご家族のスケジュールです。

平日は時間との戦いで、ゆっくりお風呂に入ったり、ごはんを食べたりする時間もないとおっしゃっていました。

5歳のお子さんには、朝から「早くしなさい!」「早く食べなさい!」と怒ってばかり。「子どもの話をゆっくり聞いてあげる余裕もなく、いつも夜になると寝顔を見ながら涙が出てきます」とも……。

一方、共働きでお子さん3人を育てるBさまご家族は、子どもの教育費を貯めつつ少しでも良い生活の実現を目指して頑張って仕事をしているけれど、忙しさから外食やデリバリーが増えてしまい、ストレス解消のため夜中についネットで洋服や雑貨を衝動買い。

休日は散らかった家で過ごしたくなくて外出し、毎月のレジャー費は数万円以上に。夫婦で働いているのにお金は貯まらず、子どもの教育費、自分たちの老後の生活も今から心配ですとおっしゃっていました。

忙しい人ほど片づけを! 部屋を片づければ幸せになれる!

どのご家庭にもいろいろな悩みがあると思いますが、どんな悩みも、暮らしの基礎を根底から整えれば、解決の緒が見つかると私は信じています。Aさまご家族、Bさまご家族のように、忙しく働かれている親御さんであるほど、その必要性は高いと思っています。

そのためにも、まずは、現状を把握し、現実から目を背けず、徹底的に家を片づけましょう。

下のビフォーアフターの写真を見比べてみてください。片づいていない部屋を見た時に、気持ちが落ち着かなくなりませんか?

片づける前(左)は落ち着かない心も、片づけばリラックス。

帰宅した際、このようにおもちゃが散らかったリビングが目の前に広がっていると、イライラしてついきつい言葉が飛び出してしまうかもしれませんね。

右のアフターのように、おもちゃを子ども部屋に置き、リビングは散らからない仕組みにしておけば心穏やかに家事にすぐに取り掛かれます。

このように片づいた状態で、テレビを消し、ゆっくりお子さんの話を聴きながら、夕飯のひとときを過ごすことができるでしょう。

また、子ども部屋におもちゃがあることで、子どもたちも、親に気兼ねなく思う存分遊ぶことができますし、自分たちで部屋を片づけるという習慣もつけやすくなります。

おもちゃは出す→遊ぶ→片づける、の習慣がつきます。

整った家が家族の距離を縮め 無駄遣いを無くし お金や時間を生む

リビングが散らかっているため休日に家で過ごしたいと思えず、外に癒しを求めて外出していたというCさまご家族。

ところが、家が整ってからの休日は、自宅で家族揃ってゲームをしたり、映画を見たりと過ごし方が変わり、レジャー費が格段に減ったそうです。

また、散らかっている時は喧嘩が絶えず、一時は離婚の危機があったご夫婦でしたが、家が片づいてからは夫婦での会話が増えたといいます。家事負担が減ったことで、旦那様もお子さんとの時間をのんびりと持てるようになりました。
「片づける前よりずっと家族仲が良くなったことが、片づけをして一番良かったこと!」とおっしゃっていました。

片づけたことで心も整いました!

整った暮らしは、単にスッキリ片づいて気持ちが良いだけでなく、家族の距離を縮め、日々の無駄遣いを無くし、将来必要なお金や有意義な時間を生み出すことができるのです。

私のレッスンのメソッドは、3日間で家まるごとの片づけを終了させるものです。そのために、どのご家庭にも必ず同じ手順を踏んでいただきます。

まず、片づけ前に、家族会議の場をもうけて、家族それぞれの理想の暮らしを具体的に話し合い、それからスタートさせるのです。

家族の話し合いの中では、部屋割りから見直すことも多々あります。そして、パブリックなスペース(リビングなど家族みんなでつかう場所)と、ブライベートなスペース(寝室や子ども部屋など個人の場所)を明確にしていきます。その後に、バックヤードとなっているクローゼットや押し入れのモノを全部出して、モノを厳選します。

モノの厳選でくじけそうになった時は、もう一度、どのような生活をしたいのか理想の暮らしを思い出しましょう。

そして、1日目は個人の部屋、2日目はキッチンなど水回り、3日目はリビング&玄関と片づけを進めます。最後に書類整理をして、紙切れ1枚まで住所を決めて片づけは終了です。

この3日片づけプログラムのメソッドで家一軒をしっかり片づけきると、「片づけられない」という悩みから一生解放された暮らしを送ることができます。

目に見えるモノを片づけたことで、目に見えにくかったお金への意識も変わり、家計の把握、管理ができるようになっていく方が多いのも、このメソッドの特徴です。

不安な世の中だからこそ、片づけで暮らしの土台を固め、人生の幸せを感じていただけたら嬉しいです。拙著『これが最後の片づけ!』では、片づける前の心構え、効率的に片づけるための方法などをご紹介しています。書籍を参考にして、ぜひ「一回やれば一生散らからない片づけ」を実践して、理想の暮らし、幸せな暮らしをグイッと引き寄せてくださいね!

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写真協力:石阪京子
企画:マーベリック

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寄稿家紹介

石阪 京子 いしざかきょうこ

片づけアドバイザー。大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片づかないことで理想の暮らしができないと諦めている多くの人に出会う。女性目線での建築設計、引っ越し後のアフターフォローとして家の片づけを提案。これまで様々な片づけ方法を試したり、プロに頼んではリバウンドを繰り返してきた人たちの「最後の駆け込み寺」となり、片づけに成功した人は約1000人にのぼる。現在は、収納監修、片づけレッスンほか、北海道、東京、名古屋、大阪、広島、福岡など各地でのトークイベントやオンラインセミナーを開催。これまでに多数の著作を執筆、最新刊『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』(ダイヤモンド社)が発売中。