2021.01.26

コロナ禍に子どもと暮らす 在宅勤務・在宅学習のための「新しい片づけ」21年版

『これが最後の片づけ』の片づけアドバイザーが伝授〔第1弾〕

片づけアドバイザーとして執筆や講演など幅広い活躍をしている石阪京子さん。彼女が提言する、新しい生活様式における暮らしの整え方は大きな反響を呼んでいます。在宅勤務、在宅学習を余儀なくされた家族も快適に過ごせる、片づけ術を紹介していただきました。

家の役割が多様化した今、 リバウンドしない片づけ術が求められている

2020年初頭からの新型コロナウイルスの流行は、21年になってさらに拡大し、私たちの家は寛いだり休んだりするだけの場所ではなくなりました。

いままでの働き方ではありえなかった在宅ワークが浸透し、学校だけでなく、学習塾やピアノ教室までもがリモートで行われることがあたりまえになっています。

これまでは、物置部屋にモノをつっこんでおいてもさほど困りはしなかったかもしれませんが、家の概念が大きく変わったため、部屋の使い方や暮らし方を見直さなければ、新しい暮らしに対応できなくなってきました。そのため、コロナでの自粛中に部屋の片づけをされたという方が多かったようです。

けれど、一度は片づいたものの、コロナの影響で買いだめしたモノが増えてリバウンドしてしまった、という声も私の耳に入ってきています。片づけのリバウンドをしてしまった方の部屋を見せていただくと、共通していることがひとつあります。それは、家全体を片づけ終えていなかったということです。

モノの場所を移動させただけの付け焼き刃的な片づけでは、すぐに元にもどってしまいます。それでは片づけを終えるには、どうすればいいのでしょうか?

まず「家族会議」 全てのモノの定位置 部屋の目的を明確に!

実際に、片づけきることができたご家庭を例にご説明していきましょう。

40代で2人の小学生のお子さんがいらっしゃるAさまご家族。
家族4人がそれぞれリモートワークやリモート授業に対応するために、【家を丸ごと】モノを【全出し】して、【7割収納】にする、という石阪式のメソッドですべての場所を片づけ、全てのモノに住所(定位置)を決めることができたため、コロナ禍での自粛生活を快適に過ごされました。

Aさまご家族が片づけを開始する前にまずやったことは、「家族会議」です。一軒丸ごと片づけきるには、片づけをする強い動機を家族みんなで共有することが重要です。その共通認識を持って取り組むことでスピードが格段にアップし、やり遂げることができます。

「リモートで仕事や勉強ができる環境を作り、忙しくても家族がイライラせずに家事を共有し、楽しく仲良く過ごせること」
Aさまご家族にとって、これが片づけへの最大の動機となりました。

そして、強い動機が見つかれば、次にすることは、部屋の役割の見直しです。今の家に新しく住むつもりで、部屋の役割を一から見直していきます。散らかっている家の最大の特徴は、モノの置き場所が散らばっていること。部屋の役割を決めることで、おのずとモノの置き場所が決定していくのです。

部屋は、パブリック(家族みんなで使う部屋)プライベート(個人の部屋)とでその役割を分けます。

パブリックなスペースであるリビングには、個人所有のモノは置かないというのがルール。個人のモノは、その人が割り当てられたブライベートなスペースに収納することになります。

しかし、子どもの勉強をリビングで親が見守りたい場合もあるでしょう。そんな時は、自室からファイルボックスやカバンなどに勉強道具を入れて移動してきて、勉強が終わったら自室に片づけにいくというルールにすればいいのです。

このルールを徹底するためには、「リビングは家族が寛ぐ場所」という認識をお子さんにも丁寧に伝え、まずは親が自分の洋服やカバンをリビングに置きっぱなしにしないようにお手本を見せることが大事です。

キレイになった子ども部屋から勉強するテキストを取り出します。

リビングでお勉強タイム。終わったら子ども部屋へお片づけ。

パブリックとプライベートをしっかり分けることができれば、子どもでも自分の場所はここだとわかります。そして、モノを取り出しやすい仕組みを作ってあげれば小さなお子さんでも片づけができるようになります。

これは、忙しい親にとっても大変助かりますよね。

感染症や自然災害という命の危険と隣り合わせの今こそ、家族で協力して暮らしの基礎を整えてはいかがでしょう。

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写真協力:石阪京子
企画:マーベリック

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いしざか きょうこ

石阪 京子

片づけアドバイザー。大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片づかないことで理想の暮らしができないと諦めている多くの人...