【孫に読む絵本】専門家が推薦! 子どもがお風呂をもっと好きになる絵本

孫4人と楽しむ絵本の魅力を綴る「ばあばのまごまご絵本日記」#2

絵本コーディネーター:こが ようこ

作家であり、絵本コーディネーターのこがようこさんは、30年以上にわたり、さまざまな場所で絵本の面白さを届ける活動を続けています。そんなこがさんは、4人のお孫さんの「ばあば」。お孫さんといっしょに絵本を楽しみながら遊び、成長を見守るこがさんの日常を綴ったエッセイが連載スタート!

長年愛され続ける名作や、新しい話題の絵本まで、いろいろな絵本が登場。ぜひ絵本選びのヒントにしてみてください♪

バスタオルに包まれた落とし物

我が家に孫が遊びに来てお風呂に入れるのはもっぱら夫の役目です。お風呂から出ると決まって脱衣所で、「落とし物だよー」と夫が叫ぶ。はいはい、今日も始まりましたね。

落とし物は孫のぱっぱちゃん(4歳)。膝を抱えて丸まって、大きなバスタオルで包み込まれている。

その落とし物を拾いに行っては、「なんだこれ? 石ころかな? おにぎりかな? もったいないから拾っていこう」と、抱きかかえて運ぶのがわたしの役割。

ぱっぱちゃんはこれがうれしくて、わたしが行くまでずーっと息を殺して落とし物になりきっている。持ち上げるとクスクスと笑い出し、リビングでジャーン! と出てくるという毎度毎度の繰り返し。これ、4~5ヵ月続いています。かわいいぱっぱちゃん。

最近は弟のぴっぴくん(2歳)もまねし始めて、落とし物は2つに増えちゃった。じいじとばあばは息の合ったコンビみたいにまだしばらくこの作業を続けるつもり。しあわせだなあ。

お風呂で大はしゃぎ! 「もりのおふろ」

「もりのおふろ」(2008年)
作:西村敏雄/定価990円(税込み)/福音館書店
今日の絵本は、『もりのおふろ』(福音館書店)。

森の奥にお風呂があって、ライオン、ぞう、ワニ……。動物たちがつぎつぎやってきます。

お風呂をぐるっと囲んで、「ごしごし しゅっしゅ ごしごし しゅっ しゅっ」。このかけ声がたまらなく楽しいの。そこで、「ごしごし しゅっしゅ」に合わせて、ひざに乗せてる孫の、ぱっぱちゃん(4歳)、ぴっぴくん(2歳)をそっとゆすってみる。ムフ。すると、二人ものってきて仲良くいっしょに、「ごしごし しゅっ しゅっ」と声を出す。

うれしい、のってきた。これも子どもと、いや、孫と絵本を読む醍醐味だなあ。ムフフ。

最後は、「どぼーん!」と、お風呂に飛び込むマネまでして、大はしゃぎの一冊でした。
読み聞かせの様子
イラスト・文/こがようこ
こが ようこ

こが ようこ

絵本コーディネーター

作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。

作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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