3歳と読みたい「食事」がテーマの絵本! 【孫に読み聞かせる絵本を専門家が推薦】
孫4人と楽しむ絵本の魅力を綴る「ばあばのまごまご絵本日記」#7
2024.04.10
絵本コーディネーター:こが ようこ
今回紹介するのは、人間味あふれるワニが魅力的な、あの絵本です。
アジフライの、アジがない!
その一方で、「手をかけたものを食べさせてあげたい」という気持ちも。買い物中、新鮮なアジを発見。「熱々のアジフライなんて家じゃ食べられないだろうから、揚げたてを食べさせてあげよう」。こう思ったらすごくワクワクしました。フライ用に卸してもらって、鍋の材料と一緒に買い物カゴに入れました。
ぱっぱちゃんたちが来る前に衣だけつけちゃえば、後はバタバタすることもない。ところが、荷物を出したその瞬間、やってきたんですねえ、ご一行様。もうここからはドタバタです。でさ、その間に何度か「アジフライを」と試みるのだけれど手が離せない……どころか、アジがない! どこにもない! 冷蔵庫にも、冷凍庫にも、戸棚にも。冷蔵庫にリモコン入れちゃうようなわたしですから、台所中、リビングじゅうを探しましたがないんです。
この話にオチはありません。どこか外で落としてきちゃったと思うことにしました。
でね、わたしの母のことを思い出したんです。子育て中に遊びに行くと、母がたくさんのご馳走を作っていたこと。あれはね、孫の喜ぶ顔も見たかったのだろうけれど、子育てでバタバタしていた娘にね、わたしにね、食べさせたかったのかもしれないな。
目をまん丸にして見入った「わにわにのごちそう」
ワニのわにわにくんが台所に入ってきます。エプロンをして、肉をフライパンで焼いて、「がふっ がふっ がふっ」「むちゃ むちゃ むちゃ」と食べるのですが、リアルでかつ人間味あふれるわにわにくんがとてもいい。
先日孫たちに読んだら、ぱっぱちゃん(4歳)も、ぴっぴくん(3歳)も目をまん丸くして見入っていましたよ。この本は保育者時代、1歳児クラスから大活躍しました。幅広い年齢層に愛され続けている絵本です。
揚げ物が野球の練習!? 「ぼくらはうまいもんフライヤーズ」
オニオンリング、フライドチキン、エビフライ、アジフライが、メンバーを集めて、野球の試合のために練習を始めます。イカリングは真ん中からボールが抜けちゃったり、フライドポテトはそれぞれグローブの指に収まってみたり。たいやき、たこやきも、フライになってチームに参加。アジフライも二度揚げしてもらってがんばりますよ。フライたちが打ったボールはフライばかり……と、ユーモアあふれる絵本です。
ぱっぱちゃん、ぴっぴくんは、こんなストーリーのある絵本も楽しめるはず。次に会うのが楽しみです。
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
こが ようこ
作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。
作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。