「こけし」が服を脱いで「お風呂」に入る!? 奇想天外な絵本『こけしぞろぞろ』の作者が誕生秘話を明かしてくれた

第1回(全3回)

温泉 × 巨大こけしの発想から爆誕した「やばい風呂」

まつなが:鳴子温泉には「こけし通り」と呼ばれる商店街があるんですが、とにかく驚くほどたくさんのこけしがいたんです!

お店からこちらを見ているこけしや、看板娘ならぬ大きな看板こけし……歩きながら「ここはこけしが歩いていそう」とワクワクして。道路に伏せて「こけし目線」の写真をたくさん撮影したものが、「ゆのまち」を描くときの参考になりましたね。
鳴子温泉の「こけし通り」で撮影した写真。写真提供:まつながもえ
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鳴子温泉の「こけし通り」に佇む、こけしのお店。写真提供:まつながもえ
取材中に立ち寄った「岡崎斉の店」には、いろいろな花の模様が描かれた大小さまざまなこけしたちがずらり。写真提供:まつながもえ
まつなが:温泉街を歩きながら「こんな所をこけしが歩いていたら?」と考えていたら、自然とお話が思い浮かびました。最初に思いついたのは、こけしたちが次から次へとポンポンお風呂に飛びこんでいく流れです。でも、ただお風呂に入って帰るのでは「なにかが足りない」。

すると編集さんが、「まつながさんならもっとこう、やばいお風呂を考えられる気がするのですが……」と一言。その言葉をもらった晩に、こけしのお風呂のテーマパークのような風景が、ばーんと頭に浮かびました。言葉通りの「やばいお風呂」が誕生したと思っています。

【動画】こけしがぞろぞろいる「やばいお風呂」、動くともっとやばかった!!

絵本「こけしぞろぞろ」

『こけしぞろぞろ』 著・作:まつなが もえ 発売日:2025/02/10 定価:1760円(税込み)
──『てんぷらぱちぱち』を描いている間もずっとこけし絵本について考えていて、構想4年、ついに新しいこけし絵本が生まれたのですね。

まつなが:それが……そこから、もう一苦労あったんです。
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『こけしぞろぞろ』著・作:まつなが もえ

『こけしぞろぞろ』宣伝隊長の「こけしのこけみ」がXで情報発信中!

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まつなが もえ

絵本作家

1992年埼玉県生まれ、東京都在住。「みんながくすっと笑える絵本」をモットーに活動している。第3回絵本塾カレッジ創作絵本コンクールにて『はにわくん』が大賞を受賞し、出版(絵本塾出版)。第10回MOE創作絵本グランプリにてグランプリ受賞、『からっぽのにくまん』を出版(白泉社)するなど、精力的に活動を続ける。その他『てんぷら ぱちぱち』(講談社)、『かっぱまきください‼』(小学館)、『ふしぎな みけねこびん』(文/きむらゆういち、世界文化社)、『スナックこども』(作/令丈ヒロ子、理論社)など著書多数。

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1992年埼玉県生まれ、東京都在住。「みんながくすっと笑える絵本」をモットーに活動している。第3回絵本塾カレッジ創作絵本コンクールにて『はにわくん』が大賞を受賞し、出版(絵本塾出版)。第10回MOE創作絵本グランプリにてグランプリ受賞、『からっぽのにくまん』を出版(白泉社)するなど、精力的に活動を続ける。その他『てんぷら ぱちぱち』(講談社)、『かっぱまきください‼』(小学館)、『ふしぎな みけねこびん』(文/きむらゆういち、世界文化社)、『スナックこども』(作/令丈ヒロ子、理論社)など著書多数。